敏感肌では角質層の乾燥をくり返す。

敏感肌解消のコツ


敏感肌は、普通なら何でもない物質や刺激に対して敏感に反応したり感じたりするお肌です。

お肌の表面の角質層はかさなり合った角質細胞のあいだを細胞間脂質と呼ばれる脂質がうめていて、体内の水分の蒸発や外界からの異物の侵入を防いでいます。

この角質層は体の部分によって差はありますが、0.02~0.05mmくらいのラップよりも薄いものです。

この薄い角質層が人の体を守り、美容上も美しさや健やかさを維持しています。人の体、細胞には再生能力がありますから、角質層が剥ぎ取られても、その補修のために、次々と新しい細胞がつくられ、表皮細胞が急速に作られます。でも、急いでつくられた角質層は、じゅうぶんな時間をかけて丈夫につくられた角質層とちがってもろいものです。
敏感肌では角質層の乾燥をくり返す。

いつまでたってもじゅうぶんな時間をかけた丈夫な角質層が形成されないお肌が敏感肌といわれる状態です。

以下の行為は敏感肌の原因になりますのでご注意ください。

  • ティッシュやコットンでお肌をこする。
  • アルカリ度の高い化粧品(敏感肌用化粧品にもあります)の連用。
  • スクラブ入り、ピーリング作用、高脱脂力、ニキビ用の化粧品の連用。
  • 過剰な洗顔、マッサージ、垢すり。
  • エアコンなど乾燥度の高い室内に長時間いる。
  • 長時間紫外線に当たる。
  • シェービング行為の繰り返し。
  • 無闇なダイエットによる食事制限。

化粧品と敏感肌の誤解

「化粧品が合う・合わない」の中で特に多い意見が「しみる化粧品は肌に合わない。」というものです。

確かにしみる化粧品は「刺激が強い」と「実感」してしまいますよね。

しかし、この説明は正確なのでしょうか?

例えば、ヒゲ剃りなどをしたあと、水道水で「しみる」と言うことがあります。ではその水道水は肌に合わないのでしょうか?

違いますよね、皮膚の表面が破壊されているから「しみる」と言うわけです。

そして化粧品がしみるのは、化粧品の作用が強いのではなく、角質層のバリアに問題があるからです。

体質的に角質層を丈夫につくれない・肌荒れ・皮膚かぶれを起こしている・極く小さな傷がある(シェービング等を行った肌)・ティシュやコットンで肌をこすった・アルカリ度の強い化粧品を連用・常用しているなどがあれば、お肌は敏感になります。

敏感肌用化粧品の宣伝などを見れば、化粧品について有害性などのさまざまな説明がありますが、このような場合に化粧水がしみるのは不思議なことではありません。皮膚としては当たり前の反応なのです。

化粧水を使ってしみたりカユミを感じた場合は(ニキビ用、ピーリング作用がある製品はともかく)、皮膚が「弱くなっている」と危険信号を出しているのです。敏感肌用化粧品の宣伝を見ると「危険な化粧品なのでは?」と思うかもしれませんが、基本的に「肌」に問題があるわけです。

アレルギー体質では特に注意が必要

さらに、アレルギー、自己免疫疾患の体質傾向にある方の場合、 角質層の細胞間脂質が不足しやすいため角質層がもともと丈夫につくられにくいうえに、もともと異物や刺激に対して激しく反応を起こしやすいため、敏感肌・乾燥肌をはじめ、ニキビ・赤ら顔などのさまざまなトラブルがおきやすい条件が、常に揃う傾向にあります。

そのため肌トラブルが起きると、長期化・慢性化しやすく、トラブルが併発しやすい傾向が見られます。

例)ニキビが起きると、同時にニキビ跡、赤みなどを伴いやすくなり、慢性化、長期化する傾向があります。

敏感肌解決のゴール

敏感肌にお悩みで、きれいに健康にしたいとお考えの場合、何を使えばいいか?ではなく、どうなればいいか?の理解が必要です。

お肌を正常に作れなくなっているわけですから、まずこれを正常に回復させることが重要です。

しかし、多くの敏感肌化粧品メーカーは、化粧品成分の有害性を説明するばかりでスキンケアの方法論に関して無知であり、「何を使えば危険か?そしてうちの製品を使えば安全だ」と宣伝するマッチポンプを繰り返すに過ぎません。

そして実際にはスキンケアに必要な清潔・保湿・保護のいずれもできないまま、お肌は正常に回復できず、その期間が長引くほどトラブルは悪化するリスクを高めます。

敏感肌を解消するには、良い肌でスキンケアや肌に関する基本的な知識を得て、適切なスキンケアを励行することです。

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2013年7月5日00:14 / 投稿者:kazuyuki terada