イソトレチノインが効かない重傷ニキビにビメキズマブ

重症ニキビに対して、生物学的製剤が有望


生物学的療法が難治性ニキビに有望な可能性を示すという記事がDermatology Timesに掲載されています。

Biologic Therapy Shows Promise for Tough Acne

「治療困難なニキビに対して、生物学的製剤が有望」

従来、皮膚科の治療では、重度のニキビに対してはイソトレチノインやステロイドが使用されることもありますが、副作用やその効果に限界がある場合もあり、そのような重症度のニキビに、新しい治療法として生物学的製剤「ビメキズマブ」が有望かも?という情報。

ビメキズマブは、炎症性を起こす情報伝達物質(IL-17AとIL-17F)を阻害し、効果的な治療が可能になるということです。
これは主に乾癬に使用される薬になるそうです。

症例報告として、

  • 16歳の少年の事例として従来治療が無効だったが、ビメキズマブ投与後、8週間でニキビが93→21に減少。
  • 22歳の男性:3年以上の慢性ニキビに苦しんでいたが、投与後に298→85へ減少。

とのことです。
また、今後の課題として規模な臨床試験、安全性、持続性、最適な投与量の検証などが求められるとされています。

「生物学的製剤」とは?

「生物学的製剤」は、生物由来の成分や技術を用いて作られた医薬品のことを指します。従来の化学合成薬とは異なり、以下のような特徴があります。

  • 生物由来:ヒトや動物、微生物などの生物から得られる成分を使用
  • 製造方法:遺伝子組み換え技術や細胞培養技術を活用して製造
  • 主な成分:タンパク質、抗体、ホルモン、酵素など
  • 標的治療:特定の分子や細胞を狙って作用する「分子標的薬」として使われることが多い

くり返しできるニキビはどうすれば?

ビメキズマブでのニキビ治療は、それ自体の副作用は少ないかもしれませんが、炎症を押さえるために感染症の管理など、なかなか大変かもしれません。が、肌にダメージを与えることのない対症療法として、一つの選択肢になるかもしれません。

症状を治療している状態と、肌が健康でキレイな状態で安定することはまた別問題になり、ニキビを治してもくり返す場合、後者の意識が重要になります。

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2025年8月28日12:00 / 投稿者:kazuyuki terada