スピノロラクトン、安全性の懸念にもかかわらず若年女性のニキビ治療に使用増加

スピノロラクトン、安全性の懸念にもかかわらず若年女性のニキビ治療に使用増加


JAMAネットワークオープンに掲載された記事によれば、2000年以降、 若い女性・少女でスピロノラクトンの使用が増加しているとのことです。

Trends in the Proportion of Young Women and Girls Prescribed Spironolactone

要約としては

以下、簡潔にまとめると

スピロノラクトンはFDA(米国食品医薬品局) により心血管疾患の治療薬として承認されていますが、 過去20年間の12歳から40歳の米国女性の保険金請求データからの調査によれば、

この薬品を始めた5万2000人の女性や少女のうち、10人に1人(11.5%)が、12歳から18歳、主にニキビ (55.5%) で、次いで多毛症 (8.3%) 多嚢胞性卵巣症候群 (8.1%) に対して、適応外処方として広く処方されており、

この新規処方箋 は、2000年の10万人あたり17件から2020年には10万人あたり88件に増加。

19歳から25歳の若年女性および女児におけるスピロノラクトンの使用が著しく増加し、大半の使用者は心血管治療の用量よりも、高い用量を必要としていることが明らかになりました。

スピロノラクトンの広範な使用と、特にアンドロゲン除去効果に関する安全性上の懸念を考慮すると、この集団におけるリスクを評価 するには、 さらに対象を絞った安全性試験が必要となる可能性がある。

とのことです。

個人輸入にはご注意を

高容量での長期使用による副作用などの調査はこれからということかもしれませんが、薬品使用は「医師の管理下」で行われるべきでしょう。

薬品は作用だけでなく副作用があります。個人輸入などは推奨されません。(水分除去の作用がある為か、ダイエット系のサプリメントに混入されていることもあるようですので、注意が必要です。)

(参照:個人輸入のイソトレチノインでも治らないというご相談。

スピロノラクトンでもくり返すニキビは

ニキビに対する薬による治療は、「薬によって治ってくる」「薬によって出来なくなる」などのイメージで考えられることが多いのですが、「使用中の効果」で、「できなくなるかどうか」は、別の話です。(参照:治らないニキビの正体はこれです。NY医師「ニキビの根本治療は無い」-根本解決はどうすれば?

ここに誤解があるまま、使用が終わり、再発すると「治らなかった」と感じますが、これはニキビという肌トラブルの性質や、対症療法についての誤解によるものです。

では、どうすればいいか?カウンセリングフォームからご相談ください。

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2025年5月29日12:00 / 投稿者:kazuyuki terada