ビタミンC美容液でもニキビ痕が治らない

ビタミンCの美容液でもニキビ跡に効果がない。というご相談


ニキビ跡を治すため、ビタミンCの化粧水や美容液でケアをする方からのご相談では

  • 現在色素沈着したニキビ跡がすごいです。美白化粧水やビタミンC配合などの化粧水をつけていますが薄くなる気配もないしニキビもできます。
  • 今はビタミンc原液6パーセントの美容液を付けていますが、ニキビの数は減らないし、フェイスラインにできやすく、跡もたくさん残ってしまっています。
    今はビタミンc原液6パーセントのみつけています。
  • ニキビ跡で困ってます。場所は頬とフェイスラインです。触った感じ凸凹感はないです。現在は、ビタミンC誘導体の美容液を使っていますがあまり効果がないです。

などのご相談が寄せられます。

化粧品の宣伝には「ビタミンCがニキビ跡を消す」と感じさせるものが多いのですが、実際はどうなのか?問題を考えていきましょう。

ニキビとニキビ跡

まずニキビ自体は、「肌表面の角質層が毛穴をふさぐ→皮脂が出れない→ニキビ菌の増殖→炎症」といったプロセスで進行します。

そして、ふさがった毛穴の中で炎症が出れば、毛穴の周辺部が傷つきます。ニキビ自体は「ふさがった毛穴の小さな傷」の状態なので、多くの方がそうであるように治癒がスムーズに進めばすぐにキレイに消えていきます。

ニキビ痕が残るプロセス

逆に治癒のプロセスがスムーズに進まない状態が、ニキビ跡の状態です。

傷がスムーズに治りきらない間は、赤みが続いたり、微弱な炎症が続く部位は、赤みが無くても色素が作られシミ状の跡となります。

ニキビ跡はニキビが治った跡であること、実際には「残っている」というよりも炎症が「続いている」状態や、色素を作り「続けている」状態であることを意識しておいてください。(赤みの無い凹みのニキビ跡は違ってきます。)

そして、「ニキビ跡にはビタミンC配合の美容液が効く」と言われる理由は何か?考えてみましょう。

ニキビ跡と、ビタミンCに期待される効果

いわゆるシミのようなニキビ跡の場合ですが、シミや肌色を作るのは、肌の表皮層の色素細胞(メラノサイト)の働きによります。

肌は紫外線だけでなく、摩擦や乾燥、また炎症などに対して反応を起こします。その反応のひとつが、色素細胞の活性化です。

ニキビ痕と色素細胞

色素細胞はチロシンというアミノ酸を酸化させてメラニン色素を作ります。作られた色素は表皮細胞とともに分解されるまでの間、その部分は褐色になります。

ビタミンCには抗酸化作用がありますので、アミノ酸の酸化を防ぎメラニン色素を作らせないようにします。
同時に合成され黒くなった色素を淡色のメラニンに還元するので、「美白効果」が期待されるということです。
ビタミンCの美白効果ハリアップ効果
またビタミンCはコラーゲン生成に必要なものですので、肌が真皮層の修復を行う際に必要な栄養と言えます。

実際、「ニキビ跡に効果的な化粧品・美容液」でもこのような宣伝が多いかと思いますが、このように効果的なはずのビタミンCの化粧品を使用しても、なぜキレイにならないのか?

それにはいくつかの理由があります。

しかし化粧品は症状を治すものではない

ただ、化粧品の作用は薬事法上も強いものではありません。

「人の身体を清潔にし、美化し、魅力を増し、容貌を変え、又は皮膚若しくは毛髪を健やかに保つために、身体に塗擦、散布その他これらに類似する方法で使用されることが目的とされている物で、人体に対する作用が緩和なもの」です。医薬品とはまた「別の物」です。
※厚生労働省「化学物質(医薬品等を含む)及び化学物質を含有する製品に係る国内規制の現状について」

何より肌は、刺激や損傷があれば、それに対する反応を優先するものです。

だから、肌が荒れた状態のまま、成分に期待しても、思うような変化は得にくいとお考え下さい。

また色素は「作られてとどまっているもの」ではなく、「分解と生成」を繰り返しています。したがって「出続けるもの」という性質を忘れてはいけません。

化粧品のビタミンCの作用と肌のバリア機能

よく「高濃度のビタミンC美容液でも治りません」「ターンオーバーを良くしてメラニンを輩出していますがニキビ跡が消えません」というご相談がありますが、それは「肌で実際に起きている問題」と「解決のイメージ」にズレがあるからです。

「出続けているもの」に対して、「取る・排出する」と努力しても、徒労に終わりるのはそのためです。

赤みや色素沈着がビタミンC美容液でも消えない

また、「ビタミンC=美白」というイメージは定着していますし、それ自体は嘘とも言えないのですが、何でもかんでも「白くする」わけではありません。

ビタミンC自体にはコラーゲンを生成するなどの作用もあると言えますので、理屈上は「傷の治りを良くする」等も言えるかもしれません。

でも肌は化粧品の配合成分の作用・効き目でキレイになるよりも、日常的な環境や状況への適応を優先します。

もし、肌自体が赤みが出る状況や、色素沈着をする経緯にあれば、それを優先するのは肌の役割で、これはシミ状の跡でも同じです。

したがって、肌が色素を作ったり、赤みを出す「必要」を潰さない限り、これらの反応は起き続けますし、それが解決されないままニキビが増える状況なら、結果的にニキビ跡も増えることになります。

そしてビタミンC化粧品とニキビ跡の誤解は他にもあります。

ニキビ跡に効果的なビタミンC配合の化粧品のおすすめはありますか?

このようなご質問もありますが、「商品紹介サービス」はしていないのであしからず。

とはいえ、このような質問がなぜ出てくるのか?について考えます。

この場合、考え方の前提になっているのが「化粧品(の配合成分)の効き目で肌がきれいになる」「ビタミンCの濃度や浸透力で効き目が変わる」等です。

だから実際に化粧品開発や広告は「成分配合量」が宣伝文句になります。
化粧品の誇大広告による誤解
でも、法律上も化粧品類は「効き目(同時に副作用)」はあまり考える必要はありませんし、状態のいい肌は、バリアとして丈夫な状態です。つまりビタミンCがさらに浸透しにくいわけです。(※だからイオン導入という方法があるのです。)

ある程度肌の状態が良くて、その上で化粧品選びを楽しむのであれば、好みの成分の配合量や処方、感触や香り、ブランドイメージを色々試すのも消費の楽しみです。

でも、「肌に悩んでいる」なら、「何が効くか?」や「化粧品選び」とは別の見方や考え方が必要になります。

ニキビをスムーズにキレイに治せる肌とは?

本来の健康な肌なら、ニキビのような小さな傷であれば比較的スムーズにきれいに治癒します。
ニキビ跡は「ニキビという傷状態の治癒がスムーズに進行しない肌の状態」です。

したがって、ニキビ跡の「治し方」を考えるより、肌がスムーズに傷を治せるように状況・環境を整えることが必要になってくると考えます。

それを自力でできる肌と、あなたの肌の違いは何か?
まずはWEBカウンセリングからご相談ください。

ニキビ・ニキビ跡の疑問・不安を解消するなら

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わたしたちも、あなたと同じように悩んでいました。でも今は…

2020年6月26日16:34 / 投稿者:kazuyuki terada