グリコール酸ピーリングで治らないニキビはどうすれば?

グリコール酸ピーリングでもくり返すニキビはどうすれば?


スタンダードなニキビ治療とも言えるグリコール酸ピーリングですが

  • 高校生からニキビが全顔にできてずっとニキビ肌です。ケミカルピーリング(グリコール酸)やフラクショナルレーザー等、美容皮膚科にもう5年近くは通っていますが、一向に良くなりません。
  • いくつもの皮膚科に行き、美容皮膚科を受診しましたら、ケミカルピーリングを勧められましたので、グリコール酸が良いという事で受けていますが、以前より真っ赤になり、仕事も手につかず、家族ともほとんど外出せず過ごしています。
  • 大人ニキビに悩んでいます。主に頬や顎で、生理前は特に増えます。
    皮膚科でケミカルピーリング(グリコール酸やサリチル酸)や抗生物質を処方してもらい飲んでます。外用薬はディフェリンとゼビアックスを塗って二年になりますが全然良くなりません。
  • 思春期はニキビとは全く無縁でしたが、18歳頃から徐々に増え、20歳頃からは顎や口周りを中心に出来るようになり、皮膚科や美容皮膚科でグリコール酸ピーリング、フォトフェイシャル、オーロラ、等繰り返しました。皮膚科でもほぼニキビ治療全てをおこなってきましたが、治っては出来ての繰り返しで根本がつきとめられないまま10年以上悩み続けております。

など、ご相談も尽きません。
なぜ効果的な治療でもニキビは繰り返されるのか?整理していきましょう。

ニキビとは

ニキビは「肌表面のバリアが毛穴をふさぎ→皮脂が出れなくなり→ニキビ菌で炎症」といったプロセスで、毛穴がニキビ化した状態です。

毛穴のニキビ化

グリコール酸ピーリングでニキビが治る

グリコール酸は肌表面のバリアである角質層の細胞間の結束を弱めて、バリアを剥がす作用があります。

毛穴をふさいでいるバリアは除去されますから、毛穴のニキビ状態は解消され、「ニキビは治る」といえます。

グリコール酸のニキビ治療効果

とはいえ、「悩むニキビ」は単発的なものではなく、「治してもくり返す」ニキビです。では治した後、どうなってニキビがまたできるのか?

問題は治った後の肌

ニキビ自体は、上記のようにバリアの除去で構造を壊せば治りますが、身体を守るバリアは、常に作られ続けています。

入れ替わるバリアが、また毛穴をふさいでしまえば、毛穴は「またニキビ」になります。

誤解が多い点ですが、ピーリングに限らず、実際に行う「ニキビを治す」行為と、「ニキビができなくなる」という期待に、ズレがあります。

グリコール酸ピーリングによるニキビ治療と、実際のニキビ

バリアも、皮脂も、ニキビ菌にも言えることですが、これらを除去・抑制・殺菌しても、バリアも、皮脂も、ニキビ菌は作られ続けますので、入れ替わるこれらが正常な状態でなければトラブルは生じますし、毛穴ではニキビを形成します。

(参照:NY医師「ニキビの根本治療は無い」-根本解決はどうすれば?誤解が多い「ニキビが治る過程」のイメージ

ターンオーバーの誤解

また、毛穴をふさぐバリアを「古い角質」という表現があります。

「古いのが問題」と指摘されれば、「新しくすれば=良くなる」と感じます。

ピーリングの宣伝でよくある古い角質・ターンオーバーの乱れという誤解

結果、「ピーリングで古いものを除去→新しくする→良くなる」というイメージになるのですが、実際の肌で「新しくて荒れたバリア」が入れ替わり続けるなら、それはまた毛穴をふさぎ続けることにもなります。

同じく「ターンオーバーの乱れ」という誤解を招く表現もありあすが、本来身体を守るためのバリアの除去をくり返せば、肌にとっての環境は、「常にダメージを受ける環境」です。

この「環境に対して、肌が起こす反応」は、上で説明したように美容上のトラブルにもなります。

ピーリング行為で得られる「実感」は気持ちの良いものですが、それはザラつきが取れたつるつる感や、ツッパリによるハリ感などであり、「良い状態のバリアの入れ替え」が「安定的に続く」のとは別の状態です。

ピーリングによる肌ダメージの影響

特に、トラブルが慢性化しやすい場合は、「ニキビを治す効果」で得られる短期的なメリットとりも、長期的にバリアを傷めるデメリットをよく意識しておく必要があります。
(参照:10年以上続くニキビ解決法、どう考えるべきか?

グリコール酸ピーリングでもくり返すニキビはどうすれば?

早くニキビを治したり、できるまえにニキビの要因を除去しておくなら、グリコール酸ピーリングは優れた方法ですし、また手触りの質感も良くなります。

が、それは「荒れたバリアの除去」による変化であり、肌が安定的に健康な状態になったわけではありません。

ニキビが悩みですから、ニキビの有無や増減が気になるのは当然ですが、そこに囚われてしまうことで、かえって問題が複雑化・長期化することもあります。

まずはカウンセリングフォームからご相談ください。

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2025年8月7日12:00 / 投稿者:kazuyuki terada