過酸化ベンゾイルが発がん物質ベンゼンに変化

ニキビ用の過酸化ベンゾイル製品(BPO製品)、発がん性物質に変化の恐れ


ニキビ治療薬で使用される過酸化ベンゾイルについて、アメリカの独立検査機関による報告で少々ざわついているようです。

過酸化ベンゾイルが発がん性物質ベンゼンに変化する恐れ

にきび薬から発がん性物質を検出、FDAに回収要請=米検査機関(ロイター)

“米独立検査機関バリシャーは6日、複数のにきび治療薬から発がん性物質であるベンゼンが高濃度で検出されたと発表”
“過酸化ベンゾイルを使用した処方薬と市販のにきび薬の両方に「許容できないほど高水準」でベンゼンが形成される可能性”

ニキビ治療薬の化合物、発がん性物質に変化の恐れ-米検査会社が報告(ブルームバーグ)

“一部の製品にはFDAが定める~ガイドラインに対し最大9倍のベンゼンが検出”
“高温多湿の浴室の医薬品棚に長期保存するケースなどを想定した試験では、この水準が著しく上昇”

過酸化ベンゾイルが含まれる製品(米国)

日本国内では正規での販売は無いかもしれませんが、以下では製品リストが出ています。
Benzene Found in Various Acne Products(Dermatology News)

もし個人輸入で海外製品を使用されているような方は、上記でリストをチェックしておく方が良いでしょう。

※また調査をした機関が「過酸化ベンゾイルの安定性に関する特許」を申請してる・・・という話もありましたが。
Cancer-causing chemical can form at ‘unacceptably high levels’ in certain acne products, independent lab claims(CNN Health)

このあたりで「特許がらみの宣伝行為では?」という意見もあり。

ただ、各記事にもあるように化粧品類の問題のようで、日本とは基準が違います。ライセンス生産している国内製品や、正規輸入品は気にすることは無いと思います。また薬品ではそもそも高温保存は避けるよう、保管方法には注意されているかと思います。

※当然のことながら反論も出てきています↓。

スキンケア製品中の過酸化ベンゾイルががんリスクをもたらすという主張の根拠は不十分

“Valisureの調査結果は、BPOを含むスキンケア製品を正しく保管し、熱への暴露を避けることの重要性を指摘しているが、BPO含有製品の使用が人のがんリスクを高めるという主張には十分な根拠がありません。”
“BPO含有製品の使用ががんのリスクを高めることも立証されなかった。この疑問に答えるには、この分野でのさらなる研究が必要です。”

「BPO製品でもニキビが治らない」という場合は

ニキビは肌表面のバリアが毛穴をふさぎ、皮脂が出れず、ニキビ菌が増殖するといったプロセスで形成されていきます。

過酸化ベンゾイル(BPO)の薬品(ベピオゲルエピデュオゲルデュアック)はバリアを除去し、ニキビ形成を阻害しますので、ニキビを治療するうえでは効果的と言えます。

しかし、これらは対症療法ですので、ニキビが「できなくなる」わけではありません。そもそもニキビが「病根のある肌トラブル」ではないので、「根本治癒」のような考え方になじみません。

また、個人差はありますが、バリアの除去は「ニキビを治す」には良いのですが、バリアの問題として考える場合は「肌の健康・バランス」を崩すこともありますし、長期的にはニキビのくり返しを止めるわけではありません。

もしニキビのくり返し、慢性化にお悩みなら、肌を健康でキレイにするのも方法の一つです。まずはカウンセリングフォームからご相談ください。

ニキビやニキビ跡、不安や不満を解消するなら

まずは無料相談から。24時間受付、メールで返信。

私たちもあなたと同じように、悩んでいました。でも今は...

2024年3月18日11:04 / 投稿者:kazuyuki terada