ビタミンA(レチノイン酸)

過剰なビタミンAが引き起こす皮膚炎-東大などが解明


ビタミンAの過剰による炎症についての新たな知見です。

以下、要約になります。

原文はこちら→(過剰なビタミンAが引き起こす皮膚炎の原因を解明 ―線維芽細胞が司るマスト細胞の組織特異性のかく乱―

アレルギーや炎症を引き起こす免疫細胞のひとつに「マスト細胞」があります。

そのマスト細胞は、「皮膚などの結合組織」と、「肺や腸管などの粘膜組織」とでは、異なる性質(組織特性)を持つことが古くから知られていました。

これらの特性は線維芽細胞(せんいがさいぼう)と呼ばれる組織を構成する細胞によって調整されていることが明らかになりました。

皮膚では、皮膚の線維芽細胞によってビタミンA(レチノイン酸)の濃度が調節されており、「過剰なビタミンA(レチノイン酸)」や「線維芽細胞によるビタミンA(レチノイン酸)を代謝する仕組みが機能しなくなった場合」には、マスト細胞が異常に活性化し、皮膚炎が誘導されることがわかりました。

過剰なビタミンAの摂取が皮膚炎を起こす事例として、高濃度のビタミンAが蓄積されたホッキョクグマの肝臓などを食べる習慣のあるイヌイットでは皮膚障害が引き起こされることが知られています。

これは皮膚中のレチノイン酸の増加によってマスト細胞が活性化してしまい、ヒスタミンやケモカイン、炎症性サイトカイン、脂質メディエーターなどが皮膚中に放出されて慢性的な炎症が導かれることによるものと説明できます。

これまでに皮膚のレチノイン酸やその代謝酵素の変化が、アレルギー性疾患や脱毛症といった皮膚疾患に関連することが報告されています。

これらも本成果で明らかになった皮膚の線維芽細胞とマスト細胞の相互作用が関与している可能性があります。

また、本成果は、マスト細胞の組織特性がかく乱されることによって、体のさまざまな組織で慢性的な炎症やアレルギーを引き起こしている可能性を新たに示したものであり、体のさまざまな組織で起こり得る慢性的な炎症やアレルギー対する予防や治療の開発につながると期待されます。

ビタミンAについて

ビタミンAは経口摂取においても、急性の場合では、腹痛、悪心、嘔吐、めまい、過敏症などが出現した後、全身の皮膚落屑。

また慢性中毒症として、関節や骨の痛み、皮膚乾燥、脱毛、食欲不振。また妊娠初期など過剰摂取があると催奇性(奇形が起きる)リスクが高いとも言われています。

ビタミンAは脂溶性ビタミンといって、油に溶ける性質のため排出されにくく、大量に摂ると余った分が体内に蓄えられてしまいます。

※参考までに
厚生労働省:ビタミン A の食事摂取基準(μgRE/日)

成人男性(18~29歳):850
成人女性(18~29歳):650

日本人の食事摂取基準(2015年版)策定検討会報告書」より

こういう話になると過剰に不安になるものですが、習慣的に大量のレバーやウナギを食べるのでなければ、通常の食事をしていれば、過剰症になることはありません。

ちなみにビタミンAは、動物性食品に含まれるレチノール類と、緑黄色野菜に多いカロテン類の2種類があります。

レチノール: うなぎの肝(20g) 880mg、鶏レバー(50g) 7000mg、豚レバー(50g) 6500mg
β-カロテン: 西洋かぼちゃ(80g) 528mg、春菊(2株60g) 450mg、にんじん(1/5本30g) 450mg、モロヘイヤ(50g) 850mg

β-カロテンは必要に応じてビタミンAに変わるので、ビタミンAの過剰症の心配はありません。緑黄色野菜はしっかり摂ってくださいね。

2014年5月9日00:23 / 投稿者:terakaz

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