お勧めされる角質ケアでもニキビが治らない

おすすめされる角質ケア。でもニキビ治らず。なぜ?


ニキビと言えば「古い角質が原因→だから代謝を良くすれば治る」的な話は多く流通・定着しています。が

  • 皮膚科やエステの治療や、病院で勧められた角質ケアを続けましたが、なかなか良くならず、今は顔全体に赤ニキビができています。食べ物にも気をつけ努力をしてはいますが改善せず、自分の顔を見てため息をついています。
  • 20歳ごろからアゴにニキビができ始め、常に5個以上のニキビや跡があります。赤みのあるニキビなので目立ちます。角質ケアや保湿もしていますが、完治せず、1年以上ニキビが常にできている状態です。
  • 元々肌は弱く、中学生からニキビができやすくなり、一度よくなった時期はあるのですが、社会人になって肌がごわついたりニキビが沢山出来るようになりました。角質ケアも頻繁にしていましたがそのせいか今は膿んだでかいニキビが頬やフェイスラインに多発しています。
  • 社会人2年目です。以前は生理前にニキビが悪化しやすくて、生理終わると減っていたのですが、今は整理に関係なくニキビが続く状態です。ネットのおすすめ角質ケアなどは続けているのに、ほぼ、顔全体に出来てるのは、なんででしょうか?

一部の人ではそれで解決しないばかりか、悪化や長期化を招く場合もあります。経緯から整理していきましょう。

ニキビとは

毛穴がニキビになるのは「肌表面のバリアが毛穴をふさぐ→皮脂が出れない→ニキビ菌が増える」というプロセスです。

角質層が毛穴をふさぐニキビ形成プロセス

ニキビを構成しているのは肌表面のバリア、皮脂、ニキビ菌です。

角質ケアはなぜ「ニキビにおススメ」されるか?

ニキビのプロセス・要因から考えれば、「バリアが毛穴をふさがない状態」になれば、ニキビは治ったといえます。

だから、ニキビ治療では、ピーリング施術、薬なら過酸化ベンゾイルアダパレンなどで、毛穴をふさぐバリアを除去します。「毛穴のふさがり・詰まりの除去→毛穴が開く→ニキビ治る」です。

ピーリング的なニキビ治療やニキビケアがニキビを治す理由

多くは薬のような強い作用は無いですが、角質ケア用品も同じ理屈です。
なので宣伝の大半は、バリアが毛穴をふさぐ理由を、「古い角質・代謝が悪い・ターンオーバーの乱れ」と説明します。

角質ケアの宣伝に多いニキビ改善のイメージ

このイメージに沿って、バリアの除去でニキビが減り、肌は「つるっ」とすれば「代謝が正常になった元気な美肌」と感じます。散髪するとスッキリするように、ざらついた部分を取れば感触は変わるので変化も早く、当然ウケは良く、「お薦め」もされます。

しかしながら…

角質ケアで「ニキビを治しても、またできる」

とはいえバリアは本来「身体を守るため」のものですから、問題が生じれば、肌はリカバリーするために、急いでバリアを作るようになります。

急いで作られるバリアは、必要な熟成期間を経ていない未熟で荒れたバリアになります。だから、「新しくて良いバリアに入れ替えた」つもりでも、このバリアが毛穴をふさげば、毛穴は「またニキビ」です。

角質層の循環とニキビの再発くり返しの関連

これは「角栓」で考えると理解しやすいです。多くの人は経験的に「角栓を取っても、また詰まる」のは知っています。これと同じで、毛穴をふさぐバリアを除去しても、新しいバリアが荒れていれば、「また毛穴がふさがる=またニキビ」も続きます。
(肌トラブルとは? , 治らないニキビの正体はこれです。)

ニキビが治ることと引き換えに

バリアは作られ続けるもので「入れ替えれば終わり」では済みませんし、バリアの除去が過度・過剰、長期間にわたる場合、また、「対象になる肌」がもともと弱い場合などは、「壊しすぎのデメリット」も生じます。

ニキビの治療と引き換えにバリアの損傷・肌トラブルが起きる

バリアの除去で得られるメリットと、本来のバリア機能で矛盾が生じるからです。ニキビやザラツキなどを除去できても、それが不自然な状態である間は、肌は常に反応を起こす必要があるからです。

(誤解が多い「ニキビが治る過程」のイメージ , NY医師「ニキビの根本治療は無い」-根本解決はどうすれば?)

角質ケアで傷めた肌を回復させるには?

家庭での角質ケアは、薬の治療、エステの施術ほどの強い作用はありませんが、長期化すればダメージの蓄積もあります。

ニキビを治すことと、肌がキレイになることの違い

本来的な「健康でキレイな肌」を望むなら、ニキビの有無や増減や、一過性の感触に振り回されることなく、肌の仕組みや役割を前提に、問題意識・基準や目的を組み立て、地道にケアを行う必要があります。もちろん「除去」のような「即効的な変化」はありませんが、長期的には、その方が「早道」だったりもします。

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2025年8月14日12:00 / 投稿者:kazuyuki terada