アゼライン酸でニキビやニキビ跡が治らないご相談

アゼライン酸でもニキビやニキビ跡が治らないご相談


4年ほど前からですが、「アゼライン酸でもニキビが治らない」というご相談が少しずつ増えています。

    • 高校辺りから皮膚科に通って、アゼライン酸のクリームを使用しています。悪くもならなければよくもならないといった感じです。

アゼライン酸が効かない

もともと海外では、アゼライン酸は30年ほどニキビ治療に用いられているものでした。日本では化粧品類に配合されることもあり、ニキビだけでなくニキビ跡にも効果を期待されています。

では、どのようにしてニキビを治すのか?また、なぜ「治らない」という人も出てくるのか?見ていきましょう。

ニキビ形成のプロセス

人間の身体は皮膚におおわれています。
皮膚の一番表面は角質層というわずか0.02ミリの薄いバリアです。

このバリアは毛穴の中に入り込んでいて、これが毛穴を塞いでしまうことがあります。

毛穴には皮脂を出す皮脂腺という部分があり、通常なら皮脂腺で作られた皮脂は、毛穴を通って肌表面へと排出されます。

でも、バリアが毛穴を塞いでしまうと、その毛穴では皮脂やバリアがたまって、毛穴はニキビの状態になります。
また、バリアが荒れて、それが詰まると、角栓や毛穴の黒ずみも起きやすくなります。(これらもニキビのバリエーションです。)

ニキビ跡が残る理由

毛穴に住むニキビ菌(c.acnes)は、通常は無害ですが、ニキビ菌は酸素が嫌いで皮脂を好む菌です。そのため毛穴がふさがって酸素が遮断され、皮脂が多い状況になると、ふさがった毛穴で過剰に増えます。

またニキビ菌以外にも、化膿の原因になる菌が毛穴で増殖すると、これも悪化要因になります。

ニキビ跡の解説

ニキビの炎症がひどくなると、毛穴の周りの組織が傷つき、この傷がスムーズに修復されないと、傷跡=ニキビ跡となります。

そしてニキビやニキビ跡も、理屈がわかれば解決は難しいことではありません。

ではこれらの問題に、アゼライン酸はどのような効果が期待できるのでしょうか?

アゼライン酸に期待される働き

まずニキビは「角質層のバリアが毛穴を塞ぐ」「皮脂が出れない」「菌が増える」「炎症が起きる」といった複数要因のプロセスが重なります。そして、炎症で傷ついた痕がニキビ跡です。

アゼライン酸は、麦類など穀類や酵母に含まれる成分で、食事などで口にしている天然由来の酸です。

海外では古くから使用され、ビタミンA類の医薬品より刺激が少なく、アダパレンやBPO製剤(ディフェリン、エピデュオ、ベピオ、デュアック)に刺激を感じる方にも使用しやすいとされます。

外用レチノイド、ビタミンA類のような催奇性の心配もなく、妊婦、妊娠の可能性のある方でも使用できるとされます。

・毛穴を塞ぐ角質を作らないようにする
・皮脂を抑制する
・ニキビ菌を増やさない抗菌効果
・炎症を抑える
・美白効果

が期待されるとされています。

アゼライン酸は、ニキビにもニキビ跡にも効果的

つまり、ニキビを形成する要因を阻害するだけでなく、ニキビ跡改善も期待されると言われます。

ここまで見る限り、アゼライン酸ならニキビの悩みを解決する条件は、すべて整っています。

にもかかわらず次のようなご相談も来ます。

  • 皮膚科でベピオを続けるも良くならず、アゼライン酸のものを塗布して、ニキビは一時期より減ったように思うが、白ニキビから大きめのものも常にある状態で、ニキビ跡もかなり残っています。
  • 皮膚科は8件程周りましたが原因はわからず、現在は、アゼライン酸のクリームで治療していますが、生理前にはかぶれたようになり、ニキビも大きいのができて、跡もクレーターも残っています。
  • アゼライン酸クリームを使っていますが、やはり繰り返します。何が原因なのかもわかりません。根治療法が知りたいです。治ったあとはニキビ跡になるので、跡になってしまったら中々治らなくて本当に嫌です。

アゼライン酸でも悪化

では期待と違う結果が出るケースがあるのは、なぜでしょうか?

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2018年12月16日17:33 / 投稿者:kazuyuki terada