繰り返すニキビの対策方法。事前に避けるべきリスクとは?


繰り返すニキビの解消が難しくなるスタートラインの間違い

先日お話したように、でき続けるニキビの解消が難しくなる理由の要因は、「ニキビを治す」という言葉が、お悩みの立場と、治す立場でズレているからです。(参照:ニキビを治す方法を頑張っても、新しいニキビができるなら

お悩みの立場では「ニキビができなくなること」が問題の解決ですが、治す立場では「ニキビのツブ(面皰)を治すこと」が問題の解決です。

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ですから「繰り返しのニキビ」における「繰り返しのストップ」は、「気長に(面皰を)治し続ければ、そのうち(ニキビの繰り返しは)治る」というようにしか言われません。

つまり、繰り返し自体は「治す/治さない」という枠組みで考えようがないということです。

病気に置き換えて考えてみる

たとえば、風邪の症状は治せますが、「風邪をひかなくなる」わけではありません。

繰り返すニキビは「ひっきり無しに症状が出てくる状況」ですし、お悩みの立場では、繰り返すニキビを「治したい」とお考えなので、ピンと来ないかもしれません。

ですが「ニキビのツブを治し続ければ、ニキビの繰り返しはいつか治る」は、「風邪の症状を治し続ければ、風邪をひかなくなる」と同じ考え方です。

ですから「繰り返しのニキビ」を「治す」という考え方は、長期的には上手くいかないリスクも伴います。

では「繰り返しのニキビ」は、まずどのように考えるといいのでしょうか?

ニキビが形成されるプロセスと、ニキビの繰り返し

ニキビは「毛穴がふさがり、皮脂が皮表に排出されず、ニキビ菌などにより炎症が起きる」というプロセスや条件が重なることで形成されます。

つまり「ニキビの繰り返し」は、

  1. 毛穴がふさがり続ける
  2. 皮脂が毛穴に溜まり続ける
  3. ニキビ菌などにより炎症が起き続ける

ということです。

したがって、「にきびを治す」と言う方針のままの「繰り返すニキビの対策」は、

  1. 塞がる前に毛穴を開き続ける
  2. 皮脂を抑制し続ける
  3. 殺菌し続ける

という考えに陥りがちです。

しかし、これらは「ニキビのツブ」が基準になる考えかたで、風邪で言えば「熱が出ないうちに解熱剤を飲み続けましょう」というようなものです。そんなことを続けては体全体の健康はかえって崩れてしましまいます。
(参照:ニキビの完治なら、「ニキビの原因と治療法」の見直しを

繰り返すニキビは、ニキビ治療で解決法できるのか?

「毛穴を開き続け、皮脂を抑制し続け、殺菌し続ける」ことも、その時々の「ニキビのツブの対策」としては理屈は通っています。

でも、本来の健康的な肌のバランスが崩れた結果として「ニキビができつづけている」なら、これらの行為は「崩れたバランスを余計に崩す」という結果になりかねません。

なぜなら毛穴をふさぐ角質も、毛穴から排出される皮脂も、ニキビ菌も、それら自体は、正常な肌のバリア構造の形成には必要なものだからです。

問題は、これらが正常なバランスを維持していればいいのですが、それができていない状態が続くことで、トラブルが続きやすくなっているケースです。
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肌のバリアは日常的に入れ替わり続けているので、「普段から健康な状態」を維持しておく事が必要なのですが、にもかかわらず、「ニキビのツブ(面皰)の治療や予防」だけに意識が集中してしまうと、

  • がんばって洗顔しているのに治りません
  • ピルを飲んでいるのに治りません
  • ディフェリンを塗っていますが効きません
  • レーザーとピーリングをしていますが変わらず

というお悩みになります。

でもこの悩み方を一歩引いて眺めると、

「頑張って(ニキビのツブを)治しているのに、ニキビ(の繰り返し)が治らない」

という悩み方になるのです。
(参照:ニキビ治療でもニキビループ。根本解決の最短距離はどうすれば?ディフェリンで悪化したなら、ニキビを治す前に「肌の見直し」を

ニキビ跡をはじめ複数のトラブルを伴う場合は特に注意

このように「悩み」と「解決法」がズレない繰り返すニキビの対策は、ニキビのツブ(面皰)の対策よりも、まず「健康な肌の状態にしておく」ほうが、結果としては安全で効率がいいのです。

そして「健康な肌の状態」は、「病気と治療」の枠組みで考えるべきではありません。肌の場合、バリア構造の「丈夫さの程度の問題」と理解しておくことが必要です。

弱いバリア構造を作る場合、角質は急いで作られ、厚く剥がれやすくなり、毛穴の角質層がこの状態なら、毛穴ではニキビ(面皰や角栓)が作られます。

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この反応自体は、誰でも一時的になることがありますので、ニキビ自体は人口の9割が経験します。

そして、ほとんどの方は、ニキビは繰り返しませんし、悪化もなく、放っておけばニキビ跡も残らず、早くきれいに消えます。

つまり弱いバリア構造が繰り返し作られる場合、これらの問題も結果として慢性化し、ニキビの条件が重なり続ければニキビが繰り返され、その他の症状(毛穴の悩みや赤み、ニキビ跡など)も同時に起きます。
(参照:ニキビ治療でもくり返すニキビの最短距離の解決法とは?

健康な肌にしておくには、どうすればいいのか?

先ほどお話したように、これらを「病気と治療」で考えてしまうと、常に「症状への対症療法」として後手に回りますし、かといって「先手を取って治そう」とすると、肌のバランスを崩し、やはりトラブルを繰り返します。

この解決には安易に「治せば治る」と考えるのではなく、常に肌の状態を調整し続けることが必要です。

基本的な肌の仕組みを理解し、適切な方法で調整を行えば、肌は調整された状態に合わせて変化し始め、結果、トラブルが起きる必要がなくなります。

まずは現在のあなたの肌の状態を把握し、適切なプロセスで肌を着実に変えていくには、まずWEBカウンセリングからご相談下さい。

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2014年3月14日20:06 / 投稿者:kazuyuki terada