致命的な誤解。ニキビ予防のケア方法が上手くいかない理由


  • ニキビ予防の洗顔料や化粧水を使っても刺激が強く、ひどくなる
  • ニキビ予防に効くものでマシになりましたがニキビはまだ出ます
  • スポッツエッセンスをニキビに塗ってますが、なかなか治りません

スキンケアによるニキビ予防については、大まかにはこのようなご相談があります。そしてご相談にあるように、それでは上手く予防・解消できず、長期間お悩みになることがあります。

「正しいニキビ予防ができれば、ニキビはできないはずだ」という考え方は、文章としては正くても、肌にとって適切とは限りません。結果的に効率的なニキビ予防の方法を考えていきましょう。

「ニキビ用化粧品・ニキビケア」は、誤解の産物

「スキンケア」と「化粧品を使うこと」は、厳密には違いますが、この場合「化粧品によるニキビ予防」をイメージされていると考えて相違はないでしょう。

まず、これらのご相談には、すでに「前提の誤解」が含まれています。

  1. 化粧品は「効くもの」だ
  2. したがって、ニキビケアの化粧品は、ニキビに効く

という誤解です。(参照:化粧品の誤解

この誤解は、ある程度丈夫な肌にとっては、さほど大きな問題ではありません。なぜなら丈夫に肌を作れているなら、何かをしても、何かをしなくても、大きな影響はなくニキビも解消されるからです。

化粧品のイメージ宣伝を見ているとわかりにくくなりますが、化粧品は、肌の表面と角質層に使用するものです。

その角質層は、「死んだ細胞が重なった、異物を通さない層」です。(参照:きれいな肌とは?

同時に化粧品は、薬理作用も副作用も無い、毒にも薬にもならないものです。
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したがって、正常な角質層に化粧品を使っても、「ニキビを防ぐ成分の作用」はありませんし、同時に副作用もありません(国内法の規制どおりに作られていれば)。

でも、トラブルが続いている肌や、敏感な肌質の場合、「効果」を前提にしたスキンケアには、問題を悪化させるリスクがあります。

なぜ「ニキビ予防の方法」をがんばってもニキビを防げないのか?

2つ目の誤解は、「ニキビ予防をすれば、ニキビが予防できる」という考え方です。この同語反復は、「肌」を基準に考えた場合、問題が生じることがあります。

例えばニキビ治療、ピーリングやディフェリン、個人輸入できるアメリカ製のニキビ用化粧品や治療薬の宣伝では、「古い角質がニキビの原因だから、角質を剥がして新しくすれば治るよ」といいます。(参照:ディフェリンで悪化したなら、ニキビを治す前に「肌の見直し」を皮膚科のピーリングでも再発するニキビを肌から変える

「古い」と言われれば「新しくしたい」と感じるのが人情です。そして角質層とニキビを同時にこわせますし、新しいニキビができる前に、肌ごと壊すことができます。

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しかし、もしニキビができつづける肌が「古い角質層」ではなく、「弱い角質層」なら、「弱い角質層の破壊」になります。

「ニキビ」を基準にしてがんばっていると、その背景にある問題が、より複雑になるリスクが高まります。

洗顔と皮脂に関する誤解

3つ目の誤解は「油分」です。

ニキビにお悩みの方は「油分が嫌い」という傾向があります。もちろんニキビがない人でも、「過度のベタつき」は好まれるものではありません。

でもこれは「好み」の問題であり、その好みも

「ニキビの原因は皮脂」「石油は怖い」などの宣伝情報

の結果でもあります。

毛穴がふさがり、皮脂が肌の表面に排出されないことはニキビの形成要因ですので、「皮脂がニキビの原因だ」といえば、嘘ではありません。

でも、その皮脂がニキビの要因になるのは、ふさがった毛穴であり、肌の表面に排出されていれば「ニキビ」ではありません。
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にもかかわらず、「皮脂・脂質・ニキビの誤解」にもとづいて、過度に肌の脂質を脱脂すれば、角質層は正常な構造を維持できません。その結果、角質層がさらにもろくなり、乾燥状態は悪化します。

これが継続されると、肌の正常な構造はこわれ続けますから、やはりニキビのくり返しやニキビ跡など、肌の問題が複雑になるリスクが高まります。(参照:皮膚科でもくり返す、しつこいニキビを根本的に止める方法

もちろん、「基本的にバリア構造を丈夫につくれる肌が、一時的に調子を崩しているだけ」なら、ちょっと清潔にするなり、角質層とニキビをこわせば、ニキビの解決や予防もできるのかもしれません。

でも「肌質や肌の状態」と「ニキビ予防の方法」にミスマッチがある場合、「ニキビ予防をすれば、ニキビが予防できる」とは限りません。むしろ「ニキビ予防」をすることで、「肌のバランス」が壊れることもありえるのです。

最も効率的なニキビ予防とは?

まとめるとニキビ予防・ニキビケアと言われるものは、「ニキビのつぶの破壊」「ニキビに悩む人が好む感触」を考慮して考えられたものです。

肌質によっては、これらの方針でがんばることは、望む結果とは真逆の方法である可能性もあります。

なぜなら

  1. 角質層は体を守るためのバリアですし、
  2. 皮脂も肌のバリア形成に必要なものですし、
  3. 化粧品は成分効果を期待できない

からです。

適切なゴールを考えずに、「必要なもの」や「適切なバランス」をこわし続けることで、あなたが望む結果を得ることができるのでしょうか?

問題は、角質や皮脂そのものではなく、これらが正常なバランスをつくれているかどうか?です。(参照:ニキビの完治なら、「ニキビの原因と治療法」の見直しを

慢性的に問題がある角質層では、過剰な「ニキビの対処」を行うことで、「バランスが崩れた肌」を「さらにバランスが崩れた状態」にするリスクもあります。

ニキビに悩んでいると、どうしても「ニキビの予防や治療」を考えますが、全体のバランスを考慮するほうが、かえって効率的な解消になりえます。

まずはWEBカウンセリングを受けて、問題の全体を把握し、健康できれいな肌づくりに取り組み、ニキビに関する宣伝に、振り回されない肌になることが、最良のニキビ予防です。

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2013年12月10日01:36 / 投稿者:kazuyuki terada