ディフェリンの効果、悪化や副作用、再発の原因

ディフェリンでもニキビが治らない、悪化した、効かない、増えた


ディフェリンでも根本的な解決ができず、「効かない」「悪化した」「再発する」「赤みが消えない」など、お悩みの方からご相談が多くあります。

このような場合、問題をどう考え、どう解決するか、考察します。

ディフェリンの効果的ニキビ治療

私たちの体の表面では、角質層という、わずか0.02ミリの薄いバリアがつくられ続けています。

ここでは、「新しく作られた細胞が → 表面へ押し上げられ → 細胞が死んでバリアの層をつくり → 最後は垢(あか)になり剥がれ落ちる」というプロセスをくり返しています。

角質層の代謝の仕組み

ニキビは「毛穴の角質層が毛穴をふさぎ→皮脂が出れず→菌が増殖→炎症」といったプロセスで形成される毛穴の状態です。

角質層が厚くなり、ニキビを形成する

ディフェリンに含まれるアダパレンは、レチノイン酸(ビタミンAの活性型)などの細胞活性化物質(レチノイド)と似た働きをします。
ニキビに対しては皮脂過剰の抑制や、角質層のターンオーバーを促し、毛穴づまりの除去をします。(参照:塗り続けても大丈夫?ニキビ治療薬『ディフェリンゲル』の副作用について解説

しかし、注意したい点もあります。
「ニキビを治す目的」なら角質層の除去は有効な方法です。でも角質層は、本来「体を守るバリア」でもあります。

ディフェリンゲルで副作用や悪化、ヒリつき、痒みが

私たちの皮膚の表面では、細胞や物質は「常に入れ替わりながら」「身体を守るバリアを維持」し続けています。

ディフェリンは配合されるアダパレンが表面のバリアを、薄く剥がれやすくして「ニキビ治療」をします。

ディフェリンの作用機序・ニキビへの効果

つまり体を守るバリア構造を壊してしまうことにもなるので、「赤みが強くなる、落屑(粉がふくような状態)、痒み、ヒリヒリ感、乾燥、皮むけ」など、ディフェリンの副作用と言われるものが起きます。

とはいえこれは、「ニキビを治す目的のため」に一時的にバリアを犠牲にしているだけで、副作用というよりも、随伴症状とされています。多くの場合、しばらくすれば「副作用は落ち着き、ニキビも治る」ということで済むようです。

このあたりはベピオゲルデュアックのような過酸化ベンゾイル配合薬やピーリング的な考え方のニキビ治療と似た話になります。

でも、ディフェリンでもスムーズに解決しないご相談もあります。

ディフェリンで治ったのに再発してウンザリ

  • ダラシンとディフェリンも初めは効いたけど、徐々に効かなく…
  • ディフェリンが無くなってからはまた再発
  • 治ったので止めてみたら、ニキビ跡は残るし、また再発…
  • 真っ赤になって、そのまま…

ディフェリンで多いご相談

このように、ディフェリンで上手く解消しなかったご相談も寄せられます。

ディフェリンゲルがニキビに効く理由は「ピーリングと同じ」といわれます。どちらも「古い角質が毛穴をふさぎ → ニキビになる → だから古い角質を除去して、新しくすれば解決」と説明されることが多くあります。

毛穴をふさぐ角質層のバリアを壊せば、「できたニキビ」は解消出来ますし、ニキビができる前にニキビの芽をつぶすこともできます。

でも、もともとの肌の状態や性質が「ニキビ跡が残りやすく、ニキビが続く悪循環が続いている」ような場合、ディフェリンの使用を止めれば「ニキビができやすいまま」です。(参照:ディフェリンゲル、やめたらニキビ再発。どうすれば?)

ディフェリンでも副作用や悪化、再発する理由

また、肌質によってはアダパレンによって、ピーリングと同じく悪循環が悪化するリスクもあります。

(参照:ニキビ半減でも95%がニキビ跡になるニキビ治療

なぜ、治し続けても、ニキビはでき続ける?

毛穴をふさぐ角質を剥がしたり、古い細胞を新しく入れ替えたりしても、角質層のバリア構造が、安定して健康でキレイになるとは限らないのです。

角質層が回復できないと、悪化や再発

「ディフェリンゲルでバリアとニキビを壊し続けていないと、ニキビができてしまう」と同時に「バリアを壊し続けていると、肌がトラブルを起こしやすくなる」という悪循環になるのも、不思議なことではありません。

あなたが長年ニキビをくり返し、ニキビ跡にも悩んでいるなら、これまでの方針を、一度整理して考えることをおすすめします。

(参照:皮膚科でもくり返す、しつこいニキビを根本的に止める方法

ディフェリンで治らないニキビの解決方法

もしあなたの抱える問題が「単なるニキビ」ではなく、「ニキビのくり返しやすさ」や「ニキビ跡の残りやすさ」である場合、「今あるニキビへの治療」をくり返すことは「問題と解決」のミスマッチになるかもしれません。

なぜなら、肌は「体を守るバリア」という性質上、そして、肌質によってはバリアを壊す行為に対して、より強く反応を起こすからです。

つまり肌質によっては「バリアを壊すニキビ治療の継続」は、「ニキビのくり返し」や「跡の残りやすさ」を悪化させてしまうリスクもあるのです。

逆に言えば、ニキビのくり返しやすさを理解するこで、リスクを回避しながら効率的に解決に取り組めます。まずはWEBカウンセリングでご相談ください。

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2018年3月21日00:50 / 投稿者:kazuyuki terada