ニキビ新薬デ二ファンスタット

新時代のニキビ治療薬「デニファンスタット」


2025年に開催された欧州皮膚科学会(EADV)で注目を集めた、全く新しい作用機序のニキビ治療薬、「デニファンスタット」について。
中等度から重度のニキビ治療薬デニファンスタットの第3相良好な結果が、パートナーのアスクレティスによるEADV Congress 2025で発表される

ニキビの形成

ニキビは、「肌表面のバリアが毛穴をふさぎ・皮脂が毛穴から出れず・ニキビ菌により炎症」といったプロセスで、毛穴がニキビ状に変化した状態です。

新薬デニファンスタット

上記のように、毛穴がニキビ化するプロセスからも、現在ニキビ治療の主流は、毛穴の詰まりやふさがりを除去する場合はレチノイド類、菌の繁殖を抑えるなら抗菌薬

そして皮脂抑制では低用量ピルを使われることが主流ですが、これに変わる選択肢になるかというものです。(日本では未承認ですが、海外ではクラスコテロンという「塗るピル」のような薬があります。)

低用量ピルでは、男性ホルモンの分泌や働きを抑制し、皮脂を減少させますが、デニファンスタットは、皮脂腺での脂肪酸合成を阻害(FASN阻害)することで、皮脂分泌を根本から抑制します。

現在まで、中国で実施された480人規模の臨床試験では、

  • 治療成功率:プラセボ比で18.6%の改善
  • 総病変数:22.0%減少
  • 炎症性病変数:20.2%減少
  • 忍容性も高く、副作用は軽度

とのことです。

現在は中国での承認に向けて「ASC40」として開発を進めており、承認申請が期待されています。また、米国では Sagimet社が、脂肪肝炎の治療薬としても開発しており、FDAから「画期的治療薬指定」を取得しているとのこと。(参照:プログラムFASN阻害剤

新薬の説明ではよくあることですが

先日のニキビワクチン記事でも紹介しましたが、ニキビの新薬、美容治療なら新しい機器ができると、それ以前の治療薬や機器の問題点が述べられますが、ここでも「About Acne」という項目では、

“米国では年間510万人が皮膚科でニキビ治療を受けており、患者総数は5,000万人以上にのぼる。ニキビには根本的な治療法がなく、特その性からも、多くの患者は慢性的管理と複数回治療を余儀なくされている。”

とあります。

(参照:ニキビワクチンはニキビの救世主になるか?(2025)-現在のニキビ治療の実際も , NY医師「ニキビの根本治療は無い」-根本解決はどうすれば?

※数字の根拠は2016年の調査とされます。(参照:数値で見るニキビ *pdfファイル)

※皮脂対策という点で競合するせいか、クラスコテロンも意識しているようですね。(参照:新規アンドロゲン受容体阻害剤がニキビ治療パラダイムにどのように適合するか

くり返すニキビはどうすれば?

いずれにしても、ニキビ自体は上記でも言われているように、「治る=できない」という性質の肌トラブルではありません。

逆に大半の人では、一過性のトラブルで済みますし、多少こじらせても「治せば終わり」程度で済みます。

どうすればいいか?まずはカウンセリングフォームからご相談ください。

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2025年9月25日12:00 / 投稿者:kazuyuki terada