グルテンフリーでもニキビが治らない

グルテンフリーでもニキビが治らない


様々な健康法がありますが、グルテンフリーも流行しているようですね。そして

  • 皮膚科に行ってはニキビ用の塗り薬をもらっているうちに重症化がより進みました。化膿ニキビが顔中に出てき、自信が持てなく人とも上手く関わらなくなってしまいました。食生活やグルテンフリー、睡眠時間など、できることは全て徹底してきたつもりです。
  • PMSがひどかったためピルを飲み始め、効かなかったためやめたところ、ニキビが常時出るようになりました。1年ほど蕁麻疹も出ました。この3年半は、ハーブピーリングや、サプリや食生活などの改善(グルテンフリー、無添加、ノンカフェイン等)を行っていますが、ニキビには効いていません。
  • 炭酸ガスレーザー、フラクショナルレザー、エステ(剥離するピーリング)、ダーマペンでも良くならず、体質改善と思い、グルテンフリー、油(リノール酸×)、乳製品、肉、砂糖→ラカント使用高カロリー× etc. 基本野菜 魚 海藻にしていますがニキビは治りません。

といったご相談もいただきます。どう整理するか?

ニキビができるプロセス

ニキビは肌表面のバリア層が毛穴をふさぎ、皮脂が出れない状態になる→酸素が嫌いで皮脂が好きなニキビ菌が増え→炎症といったプロセスで毛穴がニキビ化した状態です。

グルテンフリーに関係なくできるニキビ

ニキビと食事

食事によるニキビへの影響については、経験的には皮脂量、また炎症の度合いにも関与しているとされます。
ニキビ自体が上記のように複数のプロセスで生じますが、「体内の毒素的なものが出ている」という性質ではなく、「皮脂が出れない」構造です。

また、化膿した時の膿も誤解を生じやすいですが、これも体内毒的なものではなく、侵入しようとする雑菌と、体内の免疫細胞が戦った後の状態です。

(参照:ニキビの化膿について

グルテンフリーが良いと言われる理由

グルテンフリーは「小麦に含まれるたんぱく質(グルテン)が、腸内壁をゆるめ、毒素を吸収してしまう→様々な病気の原因になる」といった説明(リーキーガット症候群)や、そこから連想されたものが大半です。

グルテンが腸内環境を悪化させニキビの原因になると言われる理由

ただ、これは多くの場合、ニキビの内容物を「体内毒」とイメージしたもので、実際のニキビはそういう構造ではありません。

※また、小麦アレルギーの場合は、これらとは「別の話」になります。

(参照:血中ゾヌリン濃度とニキビ

なぜグルテンフリー食にしてもニキビが治らない?

ニキビ自体は上記のように、バリアが毛穴を塞ぐ構造があってはじめて生じます。
そのため、皮膚科のニキビ治療や、美容上のニキビケアなどでは、まずバリアの除去、他には皮脂抑制や殺菌です。

それで「その時のニキビ」は治ります。が、バリアや皮脂やニキビ菌は作られ続けるものですので、これらが「毛穴をニキビにする状態」のまま作られ続けていれば、毛穴はまたニキビ化します。

このくり返しは「治してもまたできる」状態ではありますが、実感は「ニキビが治らない」という感覚なので「他の方法で治そう・別の問題がある?」などの意識になります。

グルテンフリーでニキビが治ると思われるようになる経緯

その状況で、選択肢の一つとしてグルテンフリーだと思いますが、上記のように、毛穴で「複数プロセス」が重なった状態がニキビです。

小麦加工製品や糖質摂取で生じる問題や、また腸に問題がある場合など、様々な要因はあるとは思いますが、「グルテンでニキビが生じる」というわけではないので「グルテンフリーにしたから、ニキビができなくなる」というわけでもありません。

※ただし、いわゆる「健康的な食事」が、美容健康全般に有用であることはいうまでもありません。余程偏った食事をしていないと、食事を変えても「薬のような変化」は見込みにくいとは思いますが。

(参照:地中海式ダイエット・オメガ3脂肪酸でニキビ軽減低グリセミックダイエットによるニキビ減少の可能性

グルテンフリーでも治らないニキビはどうすれば?

ニキビを治すだけで問題が済むのであれば、薬などで治せばいいのですが、それでもくり返しニキビができ続けたり、治すほど悪化していくような場合、毛穴をニキビにする「バリア層・皮脂・ニキビ菌」はどういうバランスで入れ替わり続けるか?が重要になります。

まずはカウンセリングフォームからご相談ください。

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2025年5月8日12:00 / 投稿者:kazuyuki terada