過酸化ベンゾイルとサリチル酸配合のニキビ製品のリスク

過酸化ベンゾイル、サリチル酸を含むニキビ製品のリスク


アメリカのニキビ治療で使用される製品や薬品が、必ずしも日本で認可されているわけではありませんが、現在ではインターネットで個人輸入などが可能ですし、一部は医師から処方されることもあるようです。

医薬品問題などは、概ね「日本の厚労省の規制」が悪く言われがちなところがありますが、実際に「薬品の作用」について、どのようなリスクがどの程度あるのかはっきりしない間は、規制をかけておくことは、多少なりとも必要ではないかと思うのですが。(でないと医療現場が治験になってしまうかもしれません)

ということで、「日本で使えないニキビ治療薬のリスク」について、アメリカ食品医薬品局(FDA)が警告されていたので、一応、ご報告。

Topical Acne Products Can Cause Dangerous Side Effects
(題訳「話題のニキビ製品は危険な副作用を引き起こすかもしれません」)

アメリカ食品医薬品局(FDA; Food and Drug Administration)は、過酸化ベンゾイル、サリチル酸を含む特定のニキビ治療製品が、深刻で潜在的に致命的なアレルギー反応、または重度の刺激を引き起こす可能性を警告しています。

FDAが警告しているニキビ用の薬品や化粧品は、店頭販売され、皮膚で使用されるものについては炎症、乾燥、かゆみ、剥離、発赤、腫脹などについてラベルで説明されているが、重篤なアレルギー反応はこれらとは異なります。

FDAの医療担当官モナ・クラナ博士は「製品ラベル上には、非常に深刻なアレルギー反応の可能性について、言及はありません」と述べています。

消費者はそのニキビ用製品に、過酸化ベンゾイルかサリチル酸が含まれるか、パッケージに記載された有効成分で確認できます。

懸念の製品は、「Proactiv」「Neutrogena」「MaxClarity」「Oxy」「Ambi」「Aveeno」「Clean & Clear」です。(アメリカで販売されているものですので、かならずしも日本仕様と同じではありませんが、個人輸入などをされる方はご注意下さい。)

これらは、ジェル、化粧水、洗顔料、ソリューション、クレンジングパッド、トナー、スクラブなどに使われています。

反応の種類

喉の圧迫感、息切れ、喘鳴、低血圧、失神、息切れなどの重度のアレルギー症状。顔や体で(薬を使っていない部分でも)蕁麻疹や痒み、目、唇の腫れが報告された。

死亡が報告されていないが、入院を必要とした例もある。

反応が起こる場合の対処方法

  • 以前にアレルギーや過敏反応があった場合、製品の使用は避けてください。
  • 蕁麻疹や顔や体の痒みを発症する場合、製品の使用を中止してください。
  • 使用を中止しても、目、顔、唇や舌、喉の圧迫感や腫れ、めまい、呼吸困難がある場合、速やかに医師の手当てを受ける。

アメリカのニキビ治療と安全性

ニキビに限らないかもしれませんが、日本では「アメリカは医療先進国」ということになっていますので、「認可されれば助かるのに、厚労省の役人のせいで!」といったアジテーションがなされがちですが、安全性への考慮があることは、必ずしも悪いことではありません。

効果のあるニキビ治療でも安全性が低く危険ばかりなら

個人輸入などで、海外製品を使用される方もいるのが現状ですので、気になる症状があるようでしたらお気をつけ下さい。

また、ニキビは「ニキビの治療」で解決する場合もあれば、こじらせてしまう場合もあります。(参照:皮膚科でもくり返す、しつこいニキビを根本的に止める方法ニキビ半減でも95%がニキビ跡になるニキビ治療

薬害や副作用のリスクを避けてニキビを解消するには

ニキビは基本的には人口の約9割が経験し、そのほとんどが悪化や長期化しない肌トラブルです。だから必ずしも「ニキビを治す」ことが最優先の問題解決とは限りません。

薬品や方法を変えて「ニキビの治療」を行っても、新しいニキビができて、ニキビ跡も残る要な場合では、「ニキビを治せば解決するのか?」ということを、一度真剣に考えることをおすすめします。

まずはWEBカウンセリングからご相談下さい。見方を変えればニキビ治療以外にも選択肢があります。

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私たちもあなたと同じように、悩んでいました。でも今は...

2014年7月4日16:52 / 投稿者:kazuyuki terada