イソトレチノインの副作用レポート

イソトレチノインのニキビ治療での副作用等のレポート


ニキビ治療、特に重度のニキビへの治療で最も効果的とされるイソトレチノインですが、副作用や長期使用時の再発率などについて、論文をまとめた海外記事がありました。

“イソトレチノインは、尋常性ざ瘡の治療のために世界中で非常に広く使用されている薬ですが、多くの場合、医療専門家は起こりうる副作用について患者に知らせません。これが、この記事を書く必要性を感じる理由です。これらの副作用については、この記事でさらに詳しく説明します。”

尋常性ざ瘡をイソトレチノインで治療することの副作用:系統的レビュー

以下、簡易に要約。

イソトレチノインの副作用

“粘膜の副作用(主に口唇炎)、筋骨格への副作用、胃腸の副作用、平均血小板量と血小板数の減少、精神医学的副作用(うつ病リスクは、以前心配されていたよりも低いようです。)。”

また催奇形性の影響も言われていますが、ビタミンAのニキビ治療やニキビケアではよく言われていることです(先日、妊婦さんに伺いましたが、今は、妊娠中はウナギも避けるように言われているということです)。
(参照:ビタミンA導入でもニキビが治りません。というご相談A反応を乗り越えてもニキビが治らない、A反応が止まらないご相談

生活の質、再発、投与量など

“重度の症状なども引くことが多いですから、気分的には好転することが多いとされます。とはいえ万能というものでもなく、40%は再発に伴う局所療法や抗生剤の使用、20%はイソトレチノインの再開が必要。”

またいずれの場合も「効果と副作用」のバランスコントロールが重要とあり、投与量の見極めが重要になります。

個人輸入などでの使用は避けましょう

イソトレチノインは効果の分だけ副作用も心配があります。以前から「個人輸入・自己判断での使用は避けるよう」にはよく言われていますが、最近はTikTok(下記参照)などでも、使用者個人が宣伝することもあります。
What Do TikTok Videos Have To Say About Isotretinoin? -AAD 2024

上記にあるように必ずしも「推奨」しているわけでもなく、ティックトッカーやインフルエンサーの方はネタ作りにも必要ということかもしれませんが。

いずれにせよ「作用が強い薬」は副作用も伴うものですから、かならず医師に処方してもらい、医師の管理下で使用するようにしましょう。
(参照:個人輸入のイソトレチノインでも治らないというご相談

“一部の皮膚科医は、イソトレチノインは重度ニキビ治療への普及が十分と考えており、TikTokのトップビデオの60%がプラスの効果を言及するのを見て喜ぶでしょう。でも、対照的に、TikTokの動画の77%は、イソトレチノインの否定的な側面に言及…”

イソトレチノインの副作用で治療が続けられない、再発のくり返しを解決したい

どのような薬・治療でも、一定の効果はありますが、治療の質に関わらず、「ニキビ」の方は、「治しても、またできる」性質のトラブルです。

慢性化しやすい場合は、ニキビを治すばかりではなく、肌を健康にキレイにしていくのも方法の一つになります。
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2024年4月4日12:30 / 投稿者:kazuyuki terada