ビタミンA導入でもニキビが治りません。というご相談


  • ビタミンAの導入や、ピーリングやフォトフェイシャル、ありとあらゆる施術、化粧品購入で対応しましたが、二十歳前後から頑固なニキビ、赤いニキビ跡が顔全体に出ています。肌の艶がなく、赤みが強く、毛穴の開きがとても気になります。
  • ビタミンAの化粧品のエステで1年ほど施術を受けましたが、悪化する一方で、この時に一番ニキビ跡ができてしまいました。色々な皮膚科やエステに通いましたが、結局完治することはないです。

「ビタミンAの導入でもニキビが治らない」というご相談をいただいております。

本来的にはビタミンAにかかわりのある方法によるニキビ治療、広くはレチノイドやレチノイン酸(VAではないですがアダパレン)などは、ニキビを治すことに関して効果的なものです。

とはいえ「誰の肌のどんな問題でも解決する万能薬」でもありません。
ニキビの場合でいえば、「治しても、またできる」というケースでは、単に治しても解決しにくいからです。

この整理には、「自分の肌が抱えている問題をどう解釈するか?」ということもかかわるので、ニキビが慢性化する場合は、単に「治る治らない」では済まないことも含めて理解しておきましょう。

ニキビの形成

ニキビは毛穴で起きるトラブルですが、肌がニキビを作る時、複数の要因が重なります。

ざっくりといえば
「肌表面が毛穴をふさぐ→皮脂が出れない→ニキビ菌増殖→炎症」です。
ニキビの形成要因

(毛穴周りの)肌表面や、皮脂量、菌のバランスなども関与しますし、それぞれが変化する要因もまた、「ニキビの原因」ということが言えます。

ニキビ治療の概要

そのため、医療的なニキビ治療は、

肌表面の剥離・溶解
殺菌
皮脂量のコントロール

といったアプローチを行います。
多くの場合、複数の治療法を併用して行われるようですが、理屈上もニキビを「治す」ことは、これらでも難しいことではありません。

ビタミンA導入に期待されるニキビ治療の効果

美容治療に使われるビタミンAには複数種類がありますが、おおむね作用が緩和なレチノール、作用の強いレチノイン酸と整理されています。

作用の強さの差はありますが、ニキビを治療するときの説明は概ね理屈は同じで、肌表面のバリアになる表皮細胞を増殖させ、同時にはがれやすくします。

ディフェリンゲル(アダパレン)と作用機序は異なりますが、ピーリング(角質剥離)と同じく、「毛穴をふさぐバリアを壊せばニキビは治る」というものです。

(参照:ニキビが完治しない理由とは?ディフェリンでもニキビが治らない、悪化した、効かない、増えた

ニキビはふさがった毛穴に皮脂、角片(垢)、菌、膿などが詰まっている状態ですので、出口ができればニキビの構造が壊れます。したがって「ニキビは治る」わけです。

※これらにはレチノイド反応(レチノール反応)という反応が起き、よく美容系のエステでは「好転反応」と説明もするようですが、実際には炎症や皮ムケです。ただし、これも「慣れ」で解決されるとされています。(参照:エステでのニキビ悪化や増加は好転反応?

また、ソノフォレーシス(超音波導入)、イオントフォレーシス(イオン導入)を行うことで、塗布よりも浸透させ、紫外線によるダメージを無効化することで、美白やアンチエイジングなども可能とする広告もあります。

でもニキビが出続ける、治療が終わったのにまたできる

ニキビはこれらの方法で治療可能ですが、ニキビを作るのは「肌の表面、皮脂、常在菌」です。

ニキビ肌と健康な肌

これらが正常なバランスを維持していれば、ニキビなどのトラブルは起きにくいですし、ほとんどのケースでは、ニキビを治療して、その後、このようなバランスに回復する前提です。

つまり、ビタミンAによるニキビ治療自体は、あくまでバリアを剥離し、ニキビの構造を壊す方法です。

肌表面は体を守るためのバリアですので、「もともとバリアを丈夫に作れない」「壊すほど反応を強く起こす」といったケースでは、かえって正常なバランスへの回復が困難になります。

肌を正常なバランスに回復したり、維持する目的とは違うことは意識しておく必要があります。

「ニキビ痕がきれいにならない」「再発した」

肌・皮膚の基本的な役割は「身体の防御」です。
そして、最も最前線で身体を守るのは、角質層という薄いバリア構造です。

この薄いバリアが壊れたり、刺激を受けたり、乾燥したりなどがあれば、それは身体にとって「更に防御が必要」な状況です。

そのために肌は炎症を起こしたり、肌の表面を急いで作るなどの反応を起こします。

ビタミンA導入に限りませんが、多くのニキビ治療では「ニキビを治すため」に、どうしてもバリアを傷めますし、痛めないまでも正常な状態に回復させたり、維持するわけではありません。

そのため、バリアが回復するかどうかは、個人差が出てきますので

  • 美容皮膚科にて、ビタミンA・Cトリートメントを月2回約10ヶ月施術しました。
    ニキビは減ったものの、赤いニキビ跡が残り、鼻と頬が常に赤い。
  • エステの仕事に就いたのもあり、マイルドなピーリング、ビタミン導入もしました。去年一度落ち着きましたが、また最近フェイスライン、頬にニキビが出始めました。

ビタミンAが効かないニキビやニキビ跡

ということも起きてきます。
(参照:なぜ、ケミカルピーリングでニキビは増えたのか?

「キレイな肌の状態」をどう定義するかにも拠りますが、「ニキビを治し続けてもキレイな状態にならない」という時は、期待している回復が難しい場合もあります。

ビタミンA導入でもニキビをくり返す理由

ビタミンA導入でも治らないニキビの解決は

ビタミンA導入は、肌に直接的に効果を届ける優れた方法と考えられます。
でもそれでニキビを治療することと、肌のバランスが回復したり、維持されることは同義ではありません。

多くの方は、「ニキビを治す→肌がきれいに健康になる」と考えて差支えはありません。

しかし、このような因果関係から外れてしまう肌の場合、イメージしたように問題が解決しないこともあります。(いずれにしても「表皮ターンオーバーを速めれば問題が解決する」という前提には適切な範囲があります。)

もし、ビタミンA導入でもニキビやニキビ跡が「治らない」「再発する」とお悩みであれば、カウンセリングフォームからご相談ください。

ニキビ・ニキビ跡の疑問・不安を解消するなら

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わたしたちも、あなたと同じように悩んでいました。でも今は…

2020年12月21日17:43 / 投稿者:kazuyuki terada