
トレチノイン+ハイドロキノンでもニキビ治らず
比較的根強い人気の治療法かもしれません。が
- レチノールやビタミンAエステやトレチノインハイドロキノン療法をしましたが、結局どれもニキビができます。
ピルも副作用が辛くやめたところたくさんのニキビができました。 - 悪化するたび皮膚科に行きますが、くり返しできるので、Web受診で、ユベラとピドキサールとトレチノインクリームとハイドロキノンクリームを出してもらいました。でも2年経っても改善は見られず。
- 学生時代はニキビ用化粧品で良くならず、社会人になってトレチノインやハイドロキノン、べピオゲル、ライムライト、フォトフェイシャル、ケミカルピーリンなど、あらゆる手段をとりました。薬の使用中はかなり改善され調子が良かったですが終わると一気にコメドやニキビが増えました。もう薬に頼りたくないです。
という状況の方もいます。まず、全体像を整理して見てみましょう。
もくじ
ニキビができる過程
ニキビは「肌表面のバリア角質層が毛穴をふさぎ→皮脂が出れず→その中でニキビ菌が増えて炎症」といったプロセスで毛穴がニキビ化した状態です。
この炎症は毛穴周りを傷つけ、その傷跡がニキビ跡になります。
トレチノイン+ハイドロキノンでニキビが治る
トレチノインは表皮ターンオーバーを促進し、肌表面のバリアを剥がし、また皮脂抑制の作用もあるので、ニキビに効くとされます。
またハイドロキノンは色素産生の抑制や色素還元によるニキビ跡の色素沈着改善を期待されます。
(参照:「レチノールvs角質除去」Tiktokerの動画 、 ニキビ跡の色素沈着を、清潔感のあるスッピン肌に変えるには?)
ニキビは完治するトラブルか?
ニキビをつくる「肌表面のバリア・皮脂・ニキビ菌」は、通常「身体を守るバリアに必要なもの」です。ニキビ治療はこれらを除去・抑制・殺菌などを行い、「治療・予防」できますが、「その時の効果」です。
多くの場合、ニキビができても「肌表面のバリア・皮脂・ニキビ菌」はノーマルな状態に回復・安定して、毛穴もノーマルな状態になりますので、「治せば解決」で済みます。
同時に、一見ニキビが無い肌でも、「ごく小さいニキビがごくまれに」できていたりはします。
ニキビに関しては「治る・治らない」で考えがちですが、実際には、「頻度・程度・確率」などの差といえるものです。
キレイな肌では、ニキビができる「頻度・程度・確率」はきわめて低く、悪化・慢性化しやすい人は、これらが高い、とイメージしておく必要があります。
(参照:NY医師「ニキビの根本治療は無い」-根本解決はどうすれば? 、 治らないニキビの正体はこれです。)
トレチノイン+ハイドロキノンでもニキビが治らない
薬の作用が無いわけではありませんので、その上で「ニキビが治らない」状態は、つまり「治していると同時に、要因が重なっている」という状態です。
肌は「身体を守るバリア」が役割なので、ニキビを治すためでも、バリアの損傷が起きれば、急いでバリアを作ります。
この時、ある程度丈夫なバリアを作れる場合は問題ありませんが、バリアが弱く、荒れやすい場合はまた毛穴をふさぐことになります。
ニキビの構造を壊す以上に、荒れたバリアを作る状態になると、ニキビは「治しながらできる」ことになり、認識としては「治らない」状態になります。
(参照:A反応を乗り越えてもニキビが治らない、A反応が止まらないご相談)
トレチノイン+ハイドロキノンでもニキビ増加悪化する
上記のサイクルが当たり前になれば、ニキビの治療のメリットよりも、バリアのダメージのデメリットが優勢になります。
結果としてニキビはくり返しますし、またバリアの損傷による肌トラブルも重なります。
ニキビ跡は、傷痕としては小さいものなので、通常なら肌がスムーズに治癒してくれますが、除去をくり返されている肌では、それもうまくいかず、跡も残りやすくなってしまいます。
(参照:ビタミンA導入でもニキビが治りません。というご相談 、 ニキビが治るレチノール化粧品を使ってみましたが。というご相談)
くり返すニキビの解決イメージ
多くの場合、ニキビが解決する過程について「自分に合う治療に出会えれば→ニキビは減っていき→減った結果ゼロになる」というイメージでとらえられがちです。
でも「治療によるニキビの増減」は、「肌を普通の状態にしている」というわけではなく、そのため治療後の肌の状態が、ニキビの要因が重なりやすいままならニキビは再発しますし、ダメージが強いほど、この回復は難しくなります。
どうすればキレイになるのか?
多くの場合、ニキビは治せば解決するので、「何で治すか」を考えればいいのですが、ニキビの慢性化は「ニキビが治っていない」というわけではありません。
ここを混同することで「治して→またできて」を10年、20年と繰り返すことは不思議なことではありません。
このサイクルの解決は、「治す」とはまた別の見方、考え方の方が、安全で早い場合もあります。
まずはカウンセリングフォームからご相談ください。
私たちもあなたと同じように、悩んでいました。でも今は...
2025年6月26日12:00 / 投稿者:kazuyuki terada