オーガニック化粧品でもニキビが治らない

オーガニックコスメでもニキビが治らない。どうすれば?


オーガニック化粧品を使ってもニキビが解消しないご相談が増えています。

  • 睡眠をとり、自炊もし、オーガニックの基礎化粧品、化粧品を使い、できる限りのことはしているのですが(涙)根本的な原因をみつけて、ニキビができない肌になりたいです。
  • 生活と睡眠には気を使い、オーガニックのスキンケアを使うなど肌に負担をかけないように気をつけていますが、ニキビがひどくて昼間外に出ること、人に顔を見られること、自分の顔を鏡で見るのも嫌です。友達と旅行に行くのも躊躇します。

オーガニックコスメでもニキビが治らない

以下、化粧品や肌やニキビについて、誤解が多いままでは訳が分からなくなるので、よくある質問もまじえて考えていきたいと思います。

ニキビのプロセス

ニキビは見た目に誤解が多いですが
肌表面のバリアである角質層が毛穴をふさぐ→皮脂が毛穴から出れなくなる→ふさがった毛穴で炎症といったプロセスでできるものです。
ニキビ形成プロセス
見た目には「何かを出そうとしている」イメージですが、実際は「皮脂が出れない」です。

化粧品の役割と肌の構造

  • 思春期から始まり、ずっとニキビとは付き合ってきましたが、比較的ひどい状況です。高い化粧品を使ったり、オーガニック製品を使ったり、とてもシンプルなケアにしたり。何が自分に合っているのかわかりません。

化粧品の役割と肌の構造

肌の一番基本的な役割は「バリア」で、そのため肌の表面では、死滅した細胞や皮脂膜、脂質、アミノ酸などが重なる構造のバリアをつくり続けています。

化粧品の役割は、このバリアを保湿したり、保護したり、清潔にしたりというものです。(薬機法)
化粧品と薬機法
化粧品の宣伝では、「配合成分が肌に浸透し、何か効き目があり、肌がきれいになる」といったイメージで語られますが、そもそも薬ではないものですし、肌に「異物が浸透しにくくする」のも化粧品の役割です。

(参照:口コミランキングで評判の大人ニキビの化粧水。でも現実は)

「ケミカル」「肌への負担」について

  • 化粧品も肌に負担のかからないオーガニックのものにしたりと色々やりましたがパッと変わったことはありませんでした。
  • 「ケミカルはだめだ!」と、とにかくオーガニックや刺激の少ないものを使っていました。今もそのような感じです。でも完治しないんです。

「ケミカル」「肌への負担」について

オーガニックコスメで治らないご相談でよく見るのが「ケミカル」「肌への負担」という言葉です。

これらが示唆するのは、先ほどの触れた「薬品のように浸透して効く」という化粧品のイメージです。このイメージがあると、宣伝にあるようにキレイにならなかったり、化粧品かぶれが起きた場合に、「薬の副作用」のようにイメージを持ちがちです。
間違った化粧品のイメージ

が、実際に化粧品を使用するのは、死んだ細胞が重なった層や、その表面です。
また、「合成原料は危険、天然は安全」というイメージは全くの誤解なので、注意が必要です。
(参照:オイルフリー化粧品でもニキビが治らない。というご相談「鉱物油フリーの化粧品を使ってるのに、ニキビが治らない」というご相談

(以下に関連)

オーガニック化粧品でもニキビできる

  • 2年程前に化粧品をケミカルからオーガニック系に変え、半年ぐらいたってニキビが出始め、皮膚科に行き塗り薬や飲み薬をもらいニキビが減りましたが、止めれば、またポツポツ…
  • オーガニックだから大丈夫だろうと使用した化粧品で肌荒れが発生。肌が痒くなり、掻きむしりたくなるほどになり、ぶつぶつが広がりました。

オーガニック化粧品でもニキビできる

まずニキビの形成要因からも、「オーガニック化粧品だからニキビが増える」ということは考えにくいことです。

ただ、ケミカルでもオーガニックでも、アレルギーがあれば反応は起きますし、どちらを使用してもバリアが弱い状態であればトラブルが起きることは、不思議なことではありません。

また、スキンケアは「目的」に合う「方法」も重要なので「オーガニック化粧品を使ってニキビが増えるケアをする」「ケミカルの化粧品を避けて、トラブルが起きるケアをする」ということも起こります。

(参照:化粧品の誤解と薬機法

オーガニックなのにニキビが悪化

  • 秋頃、オーガニックだから大丈夫だろうと使用した化粧品で肌荒れが発生。後からレビューなどで敏感肌はNGなことがわかりました。細かいぶつぶつがおでこ中心に広がりました。
  • 2程前に、基礎化粧品やメイク用品をケミカルからオーガニック系のものに変え、半年ぐらいたってから、ニキビが出始めました。薬をもらい、使用している間はニキビが減りました。でも止めれば、またポツポツと。

オーガニックなのにニキビが悪化

これらもここまでに関連することですが、オーガニックだから良い悪い、ということは言えません。

ニキビは条件が重なればできますし、化粧品の配合成分はそれを「治療する」わけでもありません。

肌の扱いを間違えれば、何を使ってもトラブルが悪化する可能性がありますし、逆に肌が丈夫な人は、多少無茶をしたり、何を使ってもキレイです。

宣伝などを見ていると「今まではケミカルだったからキレイになれなかったのかも?」と感じがちですが、スキンケアの目的や方法が肌質に合っていない場合は、オーガニック原料でもトラブルは悪化します。
(参照:大人ニキビ用の化粧品でも、キレイになれない理由とは?ノンコメドジェニック化粧品でもニキビが増える・治らないご相談。

オーガニックコスメでもニキビが治らない、どうすれば?

オーガニック化粧品の宣伝は魅力的ですし、環境負荷が小さいことは悪いことではありません。

でも肌は「化粧品の効き目」でキレイになるものではありませんし、化粧品もそのように作られているわけではありません。

スキンケアを治療のように考え、化粧品を薬のように考えるのは、ある程度以上、肌が丈夫でキレイな人には害はありませんが、トラブルが起きやすい人が同じように考えると、キレイになれないだけでなく、トラブルを招くこともあります。

まずはカウンセリングフォームから、ご相談ください。

ニキビやニキビ跡、不安や不満を解消するなら

まずは無料相談から。24時間受付、メールで返信。

私たちもあなたと同じように、悩んでいました。でも今は...

2022年8月11日18:51 / 投稿者:kazuyuki terada