大人ニキビ用の化粧品でも、キレイになれない理由とは?


  • 今まで沢山の高い化粧品を使ってましたが酷くなる一方でした
  • 雑誌や口コミサイトで評判が良かった化粧品でも治りません
  • ニキビ用の化粧品を使うと赤くなったりかぶれたり
  • 初めは効果を感じたのですが、だんだん効かなくなったような
  • 大人ニキビなので、保湿をがんばっていますが治りません

「大人ニキビを解消したい」と、思って、様々な化粧品情報を探し、色々試してみても、「ニキビが治らない」「悪化している」と感じる方から、このようなご相談を頂きます。

「大人ニキビ」について、そして「化粧品」についても、情報を集めて勉強するほど、「宣伝をたくさん見る」という結果になっていませんか?

まず、宣伝を抜きに「本来なら普通の話」を基準に、問題と解決方法を考えていきましょう。

大人ニキビと思春期ニキビは違うのか?

  • 大人ニキビは、10代のニキビは違う
  • 大人ニキビの原因はホルモン
  • 大人ニキビは保湿が大事
  • 大人ニキビの原因はストレス

など、「大人ニキビと思春期のニキビは違うぞ!」という話は様々あります。

しかしニキビは複数の要因の組み合わせによって、毛穴に形成されます。いわれることは「毛穴のふさがり、皮脂分泌、ニキビ菌・炎症」です。そしてよくよく読み比べれば、思春期も大人も「同じようなこと」が言われています。

皮脂分泌は性ホルモンの影響を受けますし、保湿はバリア構造の問題のひとつで、ストレスは免疫力を低下させます。ですから「ニキビの原因」というフレーズ自体、かなり広い範囲で何でも言えてしまいます。もし「違い」があるなら、売り手の「売りたいもの」であることがほとんどです。

思春期向けには手頃な価格の洗顔料や化粧水。大人向けなら高額な化粧品類やサプリメント、もしくは高額なエステや美容治療、もしくはピルなどの思春期の子にすすめるには保護者が抵抗のあるものが推奨されています。

「ニキビに悩む消費者心理」を対象にするなら、適切なことかもしれませんが。
(参照:大人ニキビ・生理前ニキビの予防で陥りがちな、間違った問題設定「大人ニキビが治る化粧水選び」が上手くいかない理由とは?

化粧品の誤解が、容易に解消出来たトラブルを長引かせる

「大人ニキビの化粧品選び」には、その前の段階で、悩んでいる人の側に「合う化粧品を選んで、それを使えば、症状が治り、症状が治れば、肌がきれいになる」という考えの「型」があります。

でも、実際には化粧品にはそんな作用はありませんし、口コミサイトなども自作自演もありますし、特に化粧品は「感触=実感」になりがちですから、「感触の感想」になることも多くあります。

また肌そのものの「個人差・個体差」もありますし、肌は「体内外の境界線」ですので「環境差」もあります。

私自身も、「買い物・商品選び」は楽しくて好きですが、もしあなたが「現実に肌を変えていく」ことを望むなら、まずは「合う化粧品を選んで、それを使えば、症状が治り、症状が治れば、肌がきれいになる」という宣伝から開放されることをおすすめします。
(参照:ビタミンCのイオン導入で効果が出る肌・出ない肌化粧品の誤解と薬機法

即効性の罠

実際にはスキンケアは、化粧品の作用で肌を変化させるものではなく、「肌が変化できる状況をつくり、健康でキレイになるように誘導していくための方法」です。

ですから適切な方法を行ったとしても、「肌が変わっていく時間」がどうしても必要です。

ところが「化粧品選び」の中では、感触に並んで「即効性」も重要なポイントになります。「合う化粧品を選びさえすれば、パッと肌が変わるはず」と宣伝されていれば、そう考えてしまうこともおかしなことではありません。

そのように「消費者心理」に合わせた結果、「角質ケア・角質除去・ピーリング」なども「有効」ということになります。これらは「使ってすぐに」肌の変化を感じることができるからです。(参照:皮膚科のピーリングでも再発するニキビを肌から変えるノウハウ

ニキビが気になる人は、しっとり感を嫌い、さっぱりした感触や、すべすべしたいと思います。だから角質除去で、ザラつきや、小さなニキビなら、角質層ごと構造を壊せますから、使用してすぐに「さっぱりすべすべ気持ちいい」という実感を得ることができます。

逆に乾燥しがちなら「しっとり」させればいいですし、特に悩みがなければ「香り」や「伸び感」やエタノール等で「染み込んでいる感じ」を出してもいいわけです。
(参照:混合肌の大人ニキビを根本解消して、顎から美肌になる方法

「化粧品自体による変化」は錯覚

しかし、それで得られる変化や感触の楽しみが、あなたが「本当に望んでいる肌の変化」と同じかどうかついては慎重に考えるべきです。

感触や使用感、また宣伝やブランディングなどマーケティング手法によって「消費者心理」に配慮した化粧品は多くあります。

でも心理がどうであっても、「肌」は「肌の仕組みにそって、肌の仕事を淡々と行うもの」です。

そしてスキンケアには化粧品は必要ですが、「スキンケアによっておきる肌の変化」には時間がかかるものです。人体はおおむねそのようにできています。

「化粧品選び」と「スキンケア」は、混同されがちですが、そもそも問題設定の位相が違うものです。

消費者心理を対象にするなら「化粧品選び」でいいかもしれません。実際トラブルが起きにくい丈夫な肌なら、そのように考えても国内法の範囲内であれば問題はありません。

しかし、実際にトラブルがおきやすく、それが慢性化しやすい肌では「スキンケア」を行うことをおすすめします。

肌の仕組みや役割、そして実際の個別の状態をどう扱うのがベストなのか?
一緒に考えていきましょう。まずはWEBカウンセリングからどうぞ。

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2014年2月14日23:31 / 投稿者:kazuyuki terada