
APPS化粧品でもニキビが治りません
「ビタミンCはニキビに効果的」とはよく言われますが、
- 漢方で毒素排出、ベピオゲル、アクアチムローションを塗ったりしましたがその場しのぎで根本的なニキビの解決には至らず、ニキビが常にある状態と赤みをもったニキビ跡は全く改善しません。肌につけるものもAPPSが配合されているものを選んだりと気を使っているつもりですがよくならないのでうんざりです。
- 環境が変わりニキビが大量にできそこからエステに通いましたが顔中ニキビ跡で真っ赤になり油も多くなり、色素沈着のニキビ跡に今も悩まされて、ニキビ自体もできます。今はAPPSの化粧品を使い、3%のピーリング剤を週に1回の7回やっております。
- 中三の冬くらいからニキビが増えはじめ、皮膚科にも通っていますがよくなりません。おでこは今まで全くなかったのに急に出始め、おさまる気配がありません。サルチル酸0.5配合の洗顔、APPSローション、ビタミンA(レチノール誘導体)の美容液でケアしています。
というご相談もあります。
「ニキビに効果的なはずなのに、なぜ?」の前に、ニキビをくり返す背景も含め考えていきましょう。
ニキビができる過程
ニキビは「肌表面のバリアが毛穴をふさぐ→皮脂が出れず→菌で炎症」といったプロセスが毛穴で重なり、毛穴がニキビ化した状態です。
APPS化粧品のニキビに期待される効果
そのためニキビ治療やニキビケアでは「バリアの除去・皮脂抑制や除去・殺菌」など様々なアプローチでニキビを治します。
元々ビタミンC関連のニキビ用化粧品の宣伝では
- 抗酸化作用で炎症を抑制
- 皮脂過剰の抑制
- コラーゲン生成促進で毛穴やニキビ跡改善
と言ったことが謳われています。
APPSは過去、使用されていたビタミンC誘導体(肌になじませる加工をされたビタミンC)と比較しても、浸透性や低刺激性に優れるとされ、ニキビやニキビ跡にとどまらず、アンチエイジングなども期待できるという説明がされます。
(参照:ビタミンCのイオン導入で効果が出る肌・出ない肌 、 ビタミンCの美容液でもニキビ跡に効果がない。というご相談)
薬品と化粧品
APPSが浸透性の高いビタミンCとは言え、ピーリング剤や過酸化ベンゾイル、アダパレン、レチノール類のようにバリアを除去をしたり、抗生剤のように殺菌したり、ピルのように皮脂抑制するわけではないので、まず「塗ればニキビが治る」というものではありません。
またそれを配合させる「化粧品」は、薬機法で「作用・副作用が緩和」である必要があります。したがって、薬のように効くわけではありません。
そして「ニキビ」の方も、多くの方が期待されるように「薬や成分が効けば解決する」というタイプのトラブルとも違います。
バリアも皮脂もニキビ菌も、無くなるものではなく、肌では作られ続けるものですので、これらのバランスが改善・安定しなければトラブルは起きてしまいます。
(参照:「ニキビに効く成分の化粧品を教えて」というご質問 、 NY医師「ニキビの根本治療は無い」-根本解決はどうすれば?)
ハードな美容の「効果」と、肌が起こす反応
ニキビの慢性化を「何かが効けば解決する問題」という前提で考え、「これが効く成分」と提示されてしまうと、それを、より「浸透させたい」と思うことは不思議ではありません。
そこでピーリング的な考え方で、「バリアを薄くして、もっと浸透」という提案などもあるのですが、肌は「身体を守ること」が最も重要な役割です。
そのため、バリアの損傷があれば、修復を最優先します。
この時、丈夫なバリアに回復し、安定すれば「大丈夫」かもしれませんが、思うように改善しないまま、バリアの損傷をくり返してしまえば、肌にとっては「傷つく」事が当たり前の環境です。
これは同時に「急いで修復する」のが当たり前になってしまいますので、バリア形成が「ノーマルな状態」からは遠ざかります。
(参照:ニキビが治るレチノール化粧品を使ってみましたが。というご相談 、 ピーリングでも効果なし。というご相談。)
APPS化粧品でも治らないニキビはどうすれば?
ニキビのくり返しは「ニキビが治らない状態」と感じますが、実際のところ、「治し続けても+でき続ける」という循環になっています。
ニキビ治療は対症療法、つまり症状を治す方法であり、それで肌が健康な・ノーマルな状態へ回復し、ニキビが出来なくなるわけではありません。
ではニキビのくり返しは、どうすればいいか?まずはカウンセリングフォームからご相談ください。
私たちもあなたと同じように、悩んでいました。でも今は...
2025年7月24日12:00 / 投稿者:kazuyuki terada