ニキビに効く化粧品成分とは?

「ニキビに効く成分の化粧品を教えて」というご質問


「ニキビを治せる化粧品」を探したい。何が効くのか教えてほしい。などのご質問があります。

  • 基礎化粧品にもこだわって、21歳まではニキビとは無縁な肌でした。しかし社会人になり化膿にきびができるようになり黒い毛穴詰まりも出ています。何を使えばいいのでしょうか?
  • ニキビやニキビ跡後に効果のあるものは試行錯誤し、色々しましたが一向に改善しません。何を使えば治るのかアドバイスがほしいです。乾燥したりもするので混合肌だと思います。
  • ニキビ用化粧品でも治らない

化粧品販売者も広告業者も飽和状態ですので、演出過剰な広告が増えるのも仕方のないことです。
多くの場合、特に害はありませんが、「肌トラブルが起きやすく、でも肌をキレイにしたい方」に限れば、「地味な情報」が必要です。
地味に考えていきましょう。

ニキビ形成プロセス

ニキビは基本的に、「肌表面の角質層が毛穴を塞ぎ→皮脂が出れなくなり→ニキビ菌が増えて炎症」といったプロセスで、毛穴がニキビ状態になったものです。

※ここでは詳細に述べませんが、そもそもニキビなどは、必ずしも「治せば解決」というタイプの肌トラブルではないので、「化粧品で治せば解決」という思い込みは、何重にも話がこじれてしまいます。
毛穴がニキビになるプロセス

化粧品、医薬部外品は薬ではない

「過剰な広告」もあって、「化粧品・医薬部外品」と「薬」について、混同している方は少なくありません。でも実際は「薬機法」という法律で、化粧品や医薬部外品は「容姿を美しくするもの・作用が緩和」などの規制がされ、成分や配合量も規制されています。(国内法では。)
薬機法上の化粧品と医薬品
実際、医師や薬剤師の介在なしに購入できます。これについて「効き目がないの?」とネガティブに思われる方も少なくありませんが、「副作用の心配がない」のはメリットですし、副作用を心配せず使用できる必要があります。

(参照:化粧品・医薬部外品等ホームページ 、 化粧品と医薬品医療機器等法

では、以下のようなご質問はどう考えるといいのでしょうか?

そもそもニキビに効く化粧品成分って?

  • スキンケアを徹底し、成分にこだわった物を使いましたが、ニキビも跡はまだ沢山残って、ニキビもまだまだできます…。何を使えばいいのでしょうか?
  • ニキビ用化粧品、手作り化粧水、オーガニック化粧品、セラミド、アミノ酸などが効果的とあったので今までスキンケアに取り入れていましたが効果を感じられず困っています。

そもそもニキビに効く化粧品成分って?

まずニキビは、上記のように「ニキビ状態になった毛穴」です。これを「化粧品で治そう」と考える場合、「角質(バリア)の除去」を行うことが多くなります。

ピーリング石鹸や、サリチル酸など角質除去の成分を配合する化粧品です。

また、ニキビに悩む方に「好まれる使用感」で一時、良くなったと感じ「でも結局良くならない・悪化」というご相談も多いパターンです。

いずれも「化粧品の範囲」の話にはなりますが、「好みや悩み」と「肌が抱えている問題」にミスマッチが生じたり、「治る」と「できなくなる」の区別がないと、一時的に良くなっても長期化するケースがあります。

(参照:「何をしてもニキビが治らないのはなぜ?」というご質問ニキビ治療は対症療法なので、根本的に治したい。というご相談

医療にも使われる化粧品成分なら治る?

  • ビタミンC誘導体化粧水、ニキビ用化粧水・乳液などで初め少し良くなったかな?と思っていましたが顔中に赤ニキビができます。何が効くのでしょうか?
  • レチノールを勧められてクリームを塗るようになりましたが、翌日に小さくなったようにみえるものの、そのあとさらに吹き出しました。効果のある成分を知りたいです。

ドクターコスメでもニキビが治らない

美容医療業界ではビタミンC、ビタミンA(レチノール、レチノイン酸)の化粧品を販売されるところも多いので「効く」とお考えの方もいます。

ビタミンCは安全性も高く、多くの化粧品で採用されますが、イオン導入で使用されることからも分かるように、通常使用で肌に浸透しにくく、「効果」も感じにくいものです(ゼロとは言いませんが)。

またビタミンA系の場合も「通常の肌では作用も副作用も起きない範囲」の処方がされるはずですが、そもそも角質のバリアを剥がすケアは、「剥がし続けるデメリット」も考慮する必要があります。

(参照:ニキビが治るレチノール化粧品を使ってみましたが。というご相談 、 ビタミンCのイオン導入で効果が出る肌・出ない肌

「化粧品選び」と配合成分

  • 口コミでいいと言われてきた化粧品などで一時的にマシになることはあってもすぐに悪化。10代にはあまりできなかったフェイスラインにまでできるようになってしまいました。
  • 基礎化粧品を●●●から○○○〇〇に全てきりかえました。雑誌や〇〇〇〇〇〇で評判がよかったからです。初めは効果を感じたのですが現在もニキビが慢性的にできます。去特にあごニキビ、年末からは頬、フェイスラインにもでき、赤みが消えません。

化粧の広告の弊害

化粧品全成分表示から、化粧品には「効く成分」「安全な成分」が求められる風潮、煽る広告が増えますが、もともと「効果や安全性」、は薬機法で担保されています(※特定成分に対する個人差・アレルギーは除く。※医薬部外品も同様
)。もともと「塗れば治って終わり」というものではありません。

デパコス、ドクターズコスメなど「高機能・医療的なイメージ」、逆に敏感肌化粧品、自然派・オーガニックコスメで多い安全性の演出は「他は危険というイメージ」を喚起させるネガティブ広告の一種といえます。
化粧品の成分情報は無意味
化粧品選びはブランドやファッション的な楽しみ方、口コミサイト、インフルエンサー広告などを見て悩むのも買い物の楽しさです。

それはそれでいいと思うのですが、少なくとも「トラブルを起こしやすく、でも肌をキレイにしたい」とお考えの方に限って言えば、「化粧品と薬の区別」、「スキンケアと治療の区別」をよく理解しておくことをお勧めします。

 (参照:化粧品と薬用化粧品 、化粧品と医薬部外品の違いは?

ニキビに効く化粧品で解決しないなら

化粧品は宣伝のせいで「薬的」な誤解が多いですが、「薬のような効き目」で肌を健康にしたり、その状態を維持できるわけではありません。

目的に対して適切なケアができているかどうかは、化粧品についての現実的な認識や、ケアについては「実習」的な問題もクリアしておく必要があります。

特にニキビは「治る」と「できなくなる」の区別が難しく、「できなくなる」はリスクが高いケースもあります。

まずはカウンセリングフォームから、あなたのお悩みや経緯をお知らせください。なぜニキビが出続けるのか?を理解することが解決の一歩目です。

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2022年10月24日09:52 / 投稿者:kazuyuki terada