善玉ニキビ菌と悪玉ニキビ菌

善玉ニキビ菌と悪玉ニキビ菌?


ニキビに悩むと、退治したくなるニキビ菌ですが、ニキビ菌にも「善いニキビ菌・悪いニキビ菌」があったというお話。

ニキビ菌にも種類がある

大阪市立大学と岡山大学病院の研究によれば、

「ニキビ患者のニキビ菌」と「美肌の人ニキビ菌」では、線虫(実験でよく使われる微生物)や、悪玉菌の黄色ブドウ球菌に対する影響に差がある

ということです。

にきびのない肌で検出されることが多いアクネ菌株は黄色ブドウ球菌に対する生体防御機能を向上させることを発見

簡単に言えばニキビ菌を「美肌のニキビ菌」と「ニキビ患者のニキビ菌」に分類し、それを1mm程の微生物「線虫」に与える。

ニキビ菌が線虫C.エレガンスに与える影響

すると、「美肌のニキビ菌」を与えた線虫は「寿命が延びて、黄色ブドウ球菌(悪玉菌)への抵抗力向上」。逆に、「荒れ肌のニキビ菌」では「寿命が短縮」ということです。

皮膚常在菌の研究

10年前にもこのような研究がありました。

“ニキビの原因菌は誰でも皮膚に住んでいるが、ワシントン大学医学部の研究者らは、ニキビの発生頻度や重症度を左右する菌には「善玉」と「悪玉」の菌株があることを突き止めた。”

“研究者らは、この「善良な」株には、細胞に感染しようとする攻撃者を標的にして排除する自然な防御機構があると考えている。”

参照:Strain Of Acne-Causing Bacteria Found To Actually Preserve Skin(ニキビの原因菌の菌株が、実は皮膚を保護することが判明)

※ただし、今回の大阪市立大学と岡山大学病院の研究によれば、「善玉ニキビ菌が黄色ブドウ球菌を攻撃」ではなく、「善玉ニキビ菌は線虫の抵抗力を上げる」です。

菌の違いが肌の違いになるのか、肌の違いが菌の違いになるのかもよくわからないところですが、いずれにせよ、ニキビ菌の殺菌でニキビを治すことはできますが、ニキビを「治す」と「できにくくなる」は、必ずしも一致するわけではありません。また、「根本治療」という考え方も誤解を招くものです。

(参照:弱酸性の肌表面が重要な理由肌表面がアルカリ性に傾くバランスの崩れニキビを根本治療したい。というご相談

ニキビは「肌表面のバリア、皮脂、ニキビ菌」といった「無くならないもの」で構成されているので、治してもこれらのバランスが崩れてしまえば生じてしまうものです。

もし肌のバランスを改善したいと思われるようでしたら、カウンセリングフォームからご相談ください。

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2023年11月9日12:30 / 投稿者:kazuyuki terada