
妊活でニキビ復活。どうすれば?
ピルやビタミンA類の薬が効いている間、ニキビは気にならなかったものの、妊活などをきっかけに薬を止めると、たとえば・・・
- 26歳でピルに行き着き、ニキビ跡や毛穴の開きは気になるものの、化粧で誤魔化せるレベルになり自信が持てました。でも結婚し、妊活でピルをやめたら、途端にニキビが大量発生し、元通りに。
- 現在は妊活の為に2年ほど飲んでいたピルとペピオゲルを辞めて、すぐに肌荒れが再発し、酷い状態です。鼻以外の全てに一気にニキビができました。
- 中学生でニキビができはじめ、何をしても治らず。ピルを飲むと、皮脂が少なくなり3カ月くらいでピニキビはおさまりますが、やめるとまたできます。前の妊娠期間中も初期は相当ニキビができて、後期にとまりました。妊活などでピルをやめたいのですが、またニキビができると思うと怖くて。
- 23歳頃から吹き出物ができるようになり、漢方薬で一度引きましたが再発を繰り返し、ピルを飲み始め、肌荒れが落ち着いたのですが、妊活のためピルの服用を中断するとたちまちニキビが再発しています。
といったご相談もあります。まずは状況整理が必要です。
もくじ
ニキビとは
ニキビは「肌表面のバリアが毛穴をふさぎ→皮脂が出れなくなり→酸素が嫌いで皮脂が好きなニキビ菌が増え炎症」というようなプロセスで要因が重なり、毛穴がニキビ化した状態です。
ピルやニキビの治療薬はどのようにニキビに効くか
上記のように「毛穴をふさぐバリア・皮脂・ニキビ菌」が毛穴をニキビにしますので、ニキビ治療では「バリア除去・皮脂抑制・殺菌」と言った方法が採られます。
妊活のご相談で多い低用量ピルなら脳に誤解を生じさせて皮脂抑制をしますし、過酸化ベンゾイルやアダパレン、イソトレチノインなどビタミンA誘導体はバリアの除去や皮脂抑制をします(後者は催奇形性のため妊娠する場合、禁忌とされます)。
妊娠希望の際には、これらの「ニキビを治していた薬」の効き目が無くなりますので、「妊娠かニキビか」のジレンマに陥り、ご相談になる方が増えています。
薬を使えないニキビの対策は?の前に
正常なバリアが循環し、皮脂の増減があっても、毛穴の外に排出されるなら、毛穴はノーマルな状態です。
しかし、毛穴がふさがってしまうと、皮脂量の影響でニキビの増減も起きやすくなります。
なので、「薬の作用」によって、バリアの除去や皮脂の抑制が行われますが、これは「薬が効いている状態」です。
薬が切れた「素の状態」の毛穴や肌が、ノーマルな状態を作れないなら、また毛穴はニキビ化します。
(参照:ニキビの薬が効かなくなった , NY医師「ニキビの根本治療は無い」-根本解決はどうすれば?)
特に「よく効いていた」場合、妊活でニキビが増えると
上記のように「薬の効き目」でニキビを治すのは簡単で、勿論個人差はありますが、「よく効いていた(ニキビが無い・減る)」ような場合は、その効き目が切れた肌が、ニキビの要因が重なりやすいままであれば、反動は大きく感じられることになります。
特に肌の弱い方の場合、単に「感じる」だけではなく、「実際にバリアの損傷が続いていた」「長期間、ノーマルな状態ではなくなっていた」ことによる悪化もありえます。
(参照:「ターンオーバーの乱れ」とニキビの慢性化)
妊活で悩まない肌作りはどうすれば?
妊活前のニキビの無い状態を「薬で抑えているだけ」と自覚があっても、薬が切れて実際にニキビが増えるとメンタル的にも落ち込みますし、また薬の影響を除いても、妊娠初期は皮脂量増からニキビが増えることもあります。
価値観・価値基準もありますので、何がベストかは人それぞれですが、長期的に「肌の状態」として考える場合、正常なバリアの循環を回復し、維持することも一つの選択肢です。
まずはカウンセリングフォームからご相談ください。
私たちもあなたと同じように、悩んでいました。でも今は...
2025年10月16日12:00 / 投稿者:kazuyuki terada