ニキビが治る化粧品とは

ニキビを早く治すスキンケア方法を教えてください。というご相談


  • 保湿もしてるし、洗顔料も刺激の強くないもの使っています。早く治したいのでよく効く化粧水を教えてください。
  • ニキビ専用の化粧水を塗っても一時良くなっても結局はだめです。できるだけ早く治したいです。どうすれば早く治るのか教えてください。
  • ニキビが気になって会社でも喋れません。ニキビ多いねとか言われてショックです。跡もたくさん残っています。早く治したいので洗顔方法など教えてください。

ニキビが治る化粧品って何

ニキビが皮膚科で治らないご相談だけでなく、「スキンケアで早く治したい」というご相談もあります。
あなたも様ざまなウェブサイトで、ニキビに効果的な化粧品を調べ、購入し、試されているかもしれません。

解決すれば結果オーライですが、薬と同じように、一時的に効いたと感じても、結局は繰り返しニキビができて、跡が残るなどのお悩みもあります。

ニキビやスキンケア、化粧品は、多くの誤解があるので、問題を一つづつ整理していきましょう。

長期的なニキビは「治せば解決する問題」とは限らない

肌の表面には角質層という薄いバリアがつくられます。このバリアが体を守る最前線です。角質層は、常に細胞が入れ替わりながら、バリアの状態を維持しています。(参照:キレイな肌とは)

肌質や状況によって、角質層が厚みを増すと、バリアが毛穴をふさぐことがあります。

毛穴から出る皮脂は、角質層のさらに表面を覆う、皮脂膜というバリアの原料ですが、毛穴がふさがってしまうと、皮脂は皮膚表面に出れなくなります。

毛穴の中のニキビ菌は、普通は無害ですが、ふさがった毛穴で増えると、その毛穴は炎症などを伴い、ニキビの状態になってしまいます。

ニキビを簡単に言えば「肌の表面が気穴をふさぐ」「皮脂が出れない」「菌が増える」という条件が、毛穴で重なったものです。

毛穴ニキビになるプロセス

そのため、ニキビを治す時は、これらの条件をつぶしていくことになります。病院などでは「毛穴をふさぐ角質層を壊す、皮脂を抑制する、殺菌する」などの治療が行われます。

ピーリングや、ディフェリンベピオエピデュオなどの薬は、毛穴をふさぐバリアを壊しますし、ピルは皮脂過剰を抑え、抗生物質は殺菌をします。

これらと同じように、ニキビ用といわれる化粧品も、「角質をとる、皮脂をとる、殺菌する」などの宣伝をされます。多くの場合、これらの方法で、「ニキビができる条件」がそろわなくなれば、ニキビは解決します。

でも、バリア自体は常に入れ替わっています。

表面を壊し、入れ替わったバリアが、また「毛穴をふぎやすいバリア」なら、何度バリアを壊したり、殺菌したり、皮脂を抑制しても、ニキビはできやすいままです。

むしろバランスを崩しすぎれば、ニキビだけでなく、跡が残りやすくなったり、他のトラブルもともなうリスクもあります。

「ニキビを治すこと」は、必ずしも「ニキビのできやすさの解決」にはなりません。(参照:ニキビが完治しない理由とは?)
だから、ごく一部の方では、「何度ニキビを治してもくり返す」という問題になってしまいます。

化粧品は薬ではない

ニキビは目立つ症状なので、どうしても「症状を治す」という意識に傾きがちですが、ニキビ用に限らず、化粧品は薬とは違うものです。

これは薬機法という法律で規定され、薬のように「ニキビを治す作用」はありません。

でもニキビ用化粧品の多くは、作用は弱くてもバリアを壊しますし、使用する人自身が肌を傷めることもあります。

また、「大人ニキビの原因は乾燥」といった宣伝もあり、保湿を頑張る方もいます。

と、同時に「保湿しているのに治らない」という話もあります。
肌の保湿は必要ですが、保湿すればニキビの条件が重ならなくなるわけではないからです。

さらに、化粧品メーカーは、どうしても配合成分で肌がキレイになるという説明をしがちで、それが消費者に「薬のようなもの」をイメージさせてしまいます。

でも、化粧品は、配合成分の効き目で肌が保湿できるわけでもなく、また、ニキビを治療するわけでもないのです。

魅力的な宣伝は「ニキビを治す洗顔がある」「ニキビを治す化粧水がある」という考えで私たちに「化粧品選び」をさせますが、スキンケアとして成立しない化粧品の使用は、せっかくがんばって保湿しても、「化粧水を塗っては乾かす」ようなくり返しになる場合もあります。

一過性で済む場合はともかく、長期的にニキビなどの肌トラブルが続くなら、「化粧品は薬ではない」「化粧品選びは肌をキレイにしない」ということを、しっかり意識しておく必要があります。

スキンケアは、本来、治療とは違う

言葉の定義の問題にもなりますが、本来的には、「スキンケア=肌の健康を保つ」レベルに考えるのが妥当かと思います。これは法律上の「化粧品の定義」から考えても妥当です。

しかし、現在では、化粧品は「薬」のように誤解され、スキンケアも「治療」のようにイメージされがちです。

でも、現実は薬でも治療でもありません。
だから「化粧品で治らない」という悩みは、「悩みと方法」にミスマッチが生じているのです。

ニキビが治る化粧品でもくり返す

先程の話のように、ニキビができやすい肌のままでは、「治してもまたできる」という問題があります。これも問題と解決方法に、ミスマッチがあるわけです。

ピーリング石鹸をはじめ、ニキビ用化粧品は、バリアを壊すことが多くあります。

だから、このようなズレを意識しないまま、やみくもに「ニキビ治療まがいのニキビケア」を続けてしまうと、普通の肌なら問題ないことでも、トラブルにつながることもあります。

荒れたバリアが除去されると、肌は一時的に「つるんとした感じ」になります。また、皮脂過剰を伴っている場合、ニキビ用の洗顔などは、さっぱりして気持ちのいい使用感です。

でも、「気持ちのいい感触」と「理想的なバリア」が違うことは往々にしてあります。

通常、化粧品は、「使用者に好まれそうな感触」に作られます。一時的な気持ちよさに振り回されないようにしたいところです。(参照:化粧品で治らないニキビは、スキンケアの理解から

長期的なニキビを早く解決するためのスキンケアの考え方

通常、このようなことは考える必要はありません。多くの場合、ニキビは治せばすぐに解決するからです。

でも、「治してもくり返す・再発する」「跡が残りやすい」などのお悩みの場合、ニキビを治す以前の問題として、バリアが正常な状態に回復し、維持されていることが必要です。

「このニキビを明日にでも治したい」なら、医療機関でニキビを治療することが最適です。

でも、長期的にニキビをくり返す場合、「早く解決する」のも、それなりの期間がかかります。

なぜならニキビの治療で解決しない問題を、肌のリハビリで解決する、という枠組みのイメージに変わるからです。

もし長期的にニキビに悩み、「肌を健康でキレイにすることが解決だ」とお考えなら、まずはWEBカウンセリングからご相談ください。
一見、遠回りの考え方でも、結果的には最短距離かもしれません。

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2018年5月10日15:23 / 投稿者:kazuyuki terada