イソトレチノインによる性機能への有害事象報告

イソトレチノインの性・生殖機能に関連した有害事象報告


2025年末のものですが、イソトレチノインの性・生殖機能に関連した有害事象報告に関する調査がありました。

Isotretinoin-related adverse sexual and reproductive outcomes: a real-world pharmacovigilance study of the FDA Adverse Event Reporting System (FAERS)

※FAERSとは、米国食品医薬品局(FDA)が運用する医薬品の副作用報告データベースです。ただし副作用と薬剤との因果関係を「証明するもの」ではなく、「シグナルの検出」に利用されています。

ここではいきなり「副作用だ」としていません

ここの時点ではイソトレチノインに「関連して報告された有害事象」という扱いです。

ニキビの要因・プロセスは「バリアが毛穴をふさぐ・皮脂過剰・ニキビ菌」と言えますが、イソトレチノインはバリアを除去して毛穴閉塞を防ぎ、皮脂抑制を行うため、ニキビの救世主、最終手段的として知られています。

同時に、それに伴う皮膚粘膜症状や代謝異常などは知られていましたが、性機能や生殖機能への影響への検討はまだ不十分とのことで、これらに対して、有害事象(副作用とは未確定です)を調査したとのことです。

方法と結果

FAERSと解析ツールから抽出された対象は53,017件の報告から、重複したものを除外した1300症例を、さらにイソトレチノインが疑わしいとされる1151件に対象を絞り分析。他の薬剤との差などを調査しました。

結果として確認されたのは、34の症状。
「勃起不全(195件)」「性欲減退(76件)」「性欲喪失(64件)」の3つが顕著に多く、他にも卵巣嚢胞、不妊症、子宮内膜症、多発性嚢胞卵巣、性交痛、外陰膣乾燥、射精・絶頂感の低下、生殖器感覚低下なども確認されたとのことです。

注意点

ただし、FAERSはあくまで自発報告制度で、報告漏れ、報告バイアスもあり、この時点で因果関係の証明や確定にはなりません。

が、イソトレチノインの個人輸入での使用は、上記のような症状を見逃す可能性もあります。医師の処方・管理下で使用すべきでしょう。

イソトレチノインでもくり返すニキビはどうすれば?

ニキビは「バリアが毛穴をふさぐ・皮脂が出れない・菌で炎症」といったプロセスの結果で、だからイソトレチノインはニキビに対して効果的な薬です。

とはいえ、「ニキビを治す=肌が正常」というわけではありません。
そのため、他の治療と同じで、イソトレチノインでも治療後の再発や悪化という問題は存在します。

ではどうすればいいか?まずはカウンセリングフォームからご相談ください。

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2026年10月1日12:00 / 投稿者:kazuyuki terada

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