夜更かしと肌と皮膚常在菌バランス
「しっかり寝ると肌の調子が良い」ということは、誰もが一度は経験しているかと思いますが、裏付けるような研究があります。
夜更かし(23時以降の就寝)が肌に与える影響
睡眠と肌に関しては「睡眠の質」等の話も多く、なかなか難しいことが多いですが、この調査ではシンプルに
・肌の水分
・バリア機能(外的刺激からの防御力)
・皮脂量
・肌の弾力やしわ
・肌の常在菌バランス(マイクロバイオーム)
といった項目に対して、「夜更かしの影響」を詳細に調べています。参加したのは、上海に住む18〜38歳の健康な女性219人。
参加者を就寝時間によって
・早寝グループ(23時より前に寝る)
・遅寝グループ(23時より後に寝る)
の2つに分けて、肌の状態は、専用の機械で水分量・皮脂量・弾力などを測定。細菌の種類やバランスは、頬から採取し、「16S rRNA解析」という方法で細菌のDNAを調査というものです。
ちなみに両者とも、平均7時間以上寝ているということなので、睡眠の質や量といった複雑な話ではなく、「何時に寝るか?」が焦点になっています。
夜更かしで肌はどうなったか?
結果は明瞭で、夜更かしグループの肌は全体的に悪化。
具体的には、
・肌の水分は減少
・バリア機能低下(水分の漏れが増加)
・皮脂は増え
・肌の弾力が落ち
・しわが増える
と、シンプルに「乾燥・肌荒れ」状態状態が観察されたということです。
また、これらに連動して常在菌バランスの乱れも観察されています。
夜更かしの皮膚常在菌への影響
夜更かしグループでは、細菌の種類(多様性)の減少、および善玉菌の減少があり、同時に、トラブル時に増えると、肌トラブルの悪循環につながりやすい細菌(Pseudomonas)が増える傾向が見られました。
研究者は、夜更かしによって「肌の修復力の低下 → バリア機能低下 → 細菌バランスの乱れ → さらにバリア機能が低下 → また細菌バランスの乱れ → …」という負の循環が生じる可能性を指摘しています。
(参照:マイクロバイオームスキンケアの普及と背景 , 弱酸性の肌表面が重要な理由)
早寝は肌へのプラス要因
上記のように、睡眠と肌について考える場合、睡眠時間・量だけではなく「何時に寝るか?」「生活リズム」も十分関与していることを示していると言えます。
また、バリアと菌のバランスも循環的ですが、これは普段・日常の生活の積み重ねも、肌の美容健康には大切になります。
ニキビに限りませんが、肌の悩みは「治る=できない」で解釈されることが多いのですが、実際にはそういう枠組みのトラブルにはなっていません。肌の仕組み・役割を踏まえて「お手入れ」です。
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2026年9月3日12:00 / 投稿者:kazuyuki terada
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