マイクロバイオームスキンケアの普及と背景
background of microbiome skincare
近年のマイクロバイオームスキンケアの台頭と、その背景・前提になる現在の“過剰ケア”の問題について、インドメディアに記事がありました。
常在菌スキンケアと、今までのスキンケア
記事では、スキンケアの世界で「マイクロバイオーム(皮膚常在菌)」を中心に据えた潮流を紹介しています。
従来の刺激の強い成分による「攻めるケア」は、結局は皮膚のバリアを弱め、ディスバイオシス(常在菌バランスの乱れ)を招きやすいと指摘されます。
過剰な角質除去 ー たとえばレチノイド、AHA、BHA、ケミカルピーリングなど ー は、肌に刺激を与えることで得られる実感はあります。記事でも「チクチクするのは効いている証拠だと思っていた」とあります。
が、神経を通しての実感がない「バリアや常在菌バランス」の問題としてみる場合、焦土作戦のように機能しているとのことです。
“優しいスキンケア”への転換
皮膚科医セティ医師は「マイクロバイオームは見えない盾」だと述べ、酸性pHの維持や免疫調整など、常在菌が肌の健康に不可欠であると説明しています 。
常在菌バランスが崩れることは、ニキビ、酒さ、湿疹、乾癬などのトラブルや皮膚疾患と関連し、角質の過剰な除去がその主要因と強調します。
また、マイクロバイオームを支える成分として プレバイオティクス・プロバイオティクス・ポストバイオティクス が注目されていると説明。
プレバイオティクスは既存の善玉菌を育て、プロバイオティクスは有益な菌を補い、ポストバイオティクスはペプチドや酵素などでバリアを強化し炎症を抑える役割を持ちます 。
マイクロバイオームケアは「万能ではない」点にも注意が必要ですが、過剰な角質ケアの時代が終わり、「より優しく、バリアを尊重するケア」が新しい美容の知性として広がっていると締めくくっています 。
(参照:バイオティクスはニキビにどれくらい効くのか? ,
肌表面がアルカリ性に傾くバランスの崩れ)
とはいえ細菌叢も「バランスの一部」
常在菌バランスは重要ですが、宣伝などを見ていると、「菌のバランスが良くなれば→肌が良くなる」という順序・因果関係をイメージしがちです。
が、実際には、生態系・環境問題・生物多様性などと同じように、「肌が正常なバランスを維持していると=菌のバランスも良い状態が保たれる」という「循環」をイメージしておくことが重要です。
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2026年7月23日12:00 / 投稿者:kazuyuki terada
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